インスタ映えするタイムスリップ散歩。江戸時代の面影が残る日本全国“宿場町”9選

“宿場町”とは、徒歩や馬が主な移動手段であった江戸時代に、日光街道や東海道沿いに設けられた旅人の休憩や宿泊を目的とした町のことです。そんな本州の各地に点在する宿場町には、現在でも江戸の風情溢れる当時の街並みが残されている場所も多く、人気の観光地となっています。今回は、そんな江戸の歴史を感じることができる全国の宿場町をご紹介します。(※掲載されている情報は2018年1月現在のものです。必ず事前にお調べください。)

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“宿場町(しゅくばまち)”とは

今ある電車や車のような交通機関がなかった江戸時代、参勤交代などで地方と江戸を行き来するには馬や徒歩の移動手段しかなく、それは何週間もの時間を要する長旅になりました。その際に旅人の休憩や宿泊の場として設けられたのが宿場町(しゅくばまち)です。
公共交通機関が発展した現代に至るまで、その役目を終えた各地の宿場町は次々に閉鎖されていきました。しかしその一方で、交通量の多い街道沿いという便利な立地や、当時の歴史を感じる古民家街の趣きある景観が注目され、中には閉鎖されずむしろ観光地として発展を遂げた宿場町も多く存在しています。今回はそんな今なお残されている日本の宿場町をご紹介します。

①妻籠宿(つまごじゅく)/ 長野県

長野県木曽郡南木曽町、69か所の宿場町がある中山道沿いのこちらの「妻籠宿(つまごじゅく)」をご紹介します。日本で一番最初に重要伝統的建造物群保存地区に指定され、全国に先駆けて古い町並みを守る取り組みを始めた宿場町です。
「妻籠宿」の観光名所のひとつであり、国の重要文化財にも指定されているこちらの「脇本陣奥谷(わきほんじんおくや)」。代々脇本陣の問屋を勤めた家で建物には明治10年まで禁制であったヒノキをふんだんに使用しています。部屋に差し込む光が照らし出す囲炉裏の煙が幻想的な空間を演出します。

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②奈良井宿(ならいじゅく) / 長野県

こちらの「奈良井宿(ならいじゅく)」は、妻籠宿と同じく中山道沿いにある34番目の宿場町です。現在でいう岐阜県南部の美濃国(みののくに)、長野県と岐阜県中津川市の信濃国を結ぶ中山道の区間は「木曽路」という名で呼ばれており、木曽路の間にある宿場町で最も栄えていたのがこちらの「奈良井宿」であったと言われています。
毎年2月に開催される「奈良井宿アイスキャンドル祭り」。今年も2月3日(土)に開催されます。道沿いに約2000個の手作りアイスキャンドルが火を灯し、幻想的な空間が広がります。午後8時からは打ち上げ花火も予定されており、古民家に花火が打ち上がるここだけの絶景を楽しむことができます。

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③馬籠宿(まごめじゅく) / 岐阜県

中山道の43番目の宿場である「馬籠宿(まごめじゅく)」は、石畳の道が特徴的な急こう配の坂道に位置する宿場町です。文豪「島崎藤村」の出身地でもあり、藤村ゆかり観光名所も目白押しです。
今年の2月10日、街道をアイスキャンドルが彩る「馬籠 木曽氷雪祭の灯祭り」が開催されます。うっすらとしたキャンドルの灯りが石畳を照らす美しい光景は1年の間でこの日しか楽しめない特別な景色です。

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④海野宿(うんのじゅく) / 長野県

中山道と北陸道を結ぶ北国街道の宿場町であるこちらの「海野宿(うんのじゅく)」をご紹介します。江戸時代の旅籠屋(はたごや)作りや茅葺屋根(かやぶきやね)の建物と、明治以降の蚕造りの建物が調和した街並みが特徴です。
伝統建築の街並みが広がり、道の中央には用水が流れ、その両側には美しい家並みが建ち並ぶ景観。かつてより商いに対する厳しい規制が設けられていたこともあり、商店よりも住宅の方が多い静かな環境の宿場町です。

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⑤智頭宿(ちづしゅく) / 鳥取県

鳥取県八頭群智頭町にある「智頭宿(ちづしゅく)」は、京都や大阪の上方へと向かう主要道であった「智頭往来」の宿場町です。主に江戸へ向かう鳥取藩が最初に利用する宿場町として知られ、藩主の宿泊や休憩の場となる御茶屋や奉行所、制札場が置かれていた要所です。
「智頭宿」は山々に囲まれたその立地から、静かな雰囲気が広がりのんびりと散策を楽しめることで知られています。その中でも一押しのスポットと言われているのが、国の重要文化財にも指定されている「石谷家住宅(いしたにけじゅうたく)」です。3000坪という巨大な敷地には美しい日本庭園に加え、和の風情を感じる部屋の数が40以上にも及ぶ豪邸です。食事を楽しめる喫茶室もあるため散策の休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

詳細情報

智頭宿

鳥取県八頭郡智頭町智頭545

3.00 01

石谷家住宅

鳥取県八頭郡智頭町智頭396

3.00 08

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