八雲出身
東急多摩川線の矢口渡。蒲田からほど近いこの場所に池尻大橋の名店「八雲」で修行した店主が作る醤油が引き立つラーメン屋があるという。2016年に創業した『中華soba いそべ』だ。祖父の代から50年以上、中華料理店『宝来軒』を営んでいたが店舗の改装を機にラーメン屋さんに転身。透明感のある醤油スープとぷりっぷりのワンタンが街に住む人の心を鷲掴みにする。 ◆場所 矢口渡駅から徒歩1分 ◆営業時間 【ランチ】 11:30 ~ 14:30 【ディナー】18:00〜21:00 ※月曜日と金曜日はお昼のみ営業 ◆定休日 水曜日 ◆混雑状況 休日の夜に足を運びました。 すぐに入れました。 ◆本日は【白旨特製ワンタン麺】(¥1150)+【味付玉子】(¥100)+【釜揚げしらすとおろしの小さな丼】(¥380)を注文。 「八雲」で修行した店主のお店ということもあり、たんたん亭の系譜。そのため海老ワンタン、肉ワンタンの数で細かくメニューが別れているのがポイント。今回は肉ワンタン3個、海老ワンタン3個入った白旨特製ワンタン麺を注文。 白旨特製ワンタン麺は運ばれてきた瞬間から香り高い柚子の香りが漂う。白醤油ラーメンのスープは和風出汁のような透き通った味わいで、煮干しが効いているので「らぁめん小池」のような飲み口。 麺はしなやかでコシがある中細麺。啜るとスープを上手に運んでくれる麺で、噛み切るのが難しいくらいのコシがあった。 トッピングは食べた瞬間にプリッとした食感で瞬発的に海老を感じる海老ワンタン、肉の旨みが凝縮されたボリューミーな肉ワンタン、コリコリのメンマ、チャーシューとスタンダードなものを中心にバラエティ。冒頭に柚子の香りの話を記載したが、鼻に近づけるとふわっと磯の香りがする海苔も素晴らしい。 特筆すべきは味玉。ぷりっとした薄茶色の白身に、まるでソースのようにとろりとした黄身。黄身が半熟でも完熟でもなくオリジナリティがあった。 東急多摩川線にあるのが勿体無いとすら思うスープの一滴まで美味しいラーメンでした。