最近“ゲストハウス”という言葉を耳にする機会が増えましたよね。かつてはバックパッカーなどの一人旅をしている旅行者向けの宿泊施設だった印象が強いですが、最近ではそういったただ単に宿泊するためだけの施設にとどまらず、地域の魅力を伝えたり人と人との繋がりを楽しむ場所として人気を集めています。

そんなゲストハウスは外国人宿泊客も多いため、国籍や年齢の異なる人との国際交流の場としても注目されています。ホテルや旅館のようなサービスはなく、必要最低限のサービスですが、その分宿泊費を抑えられ観光や食事などの費用にまわせるため、メリットも多いんです。

今回ご紹介する「toco.」は日比谷線「入谷駅」から徒歩すぐのところにあるゲストハウス。築90年の古民家を改装しており、外観は歴史ある古民家ですが、中はおしゃれにリノベーションされています。東京下町の入谷にこんな古くからの古民家が残っているなんて驚きですね。

また、「toco.」のこの風情を感じる庭は、なんと実は国の重要有形民俗文化財の「富士塚」。厳密には隣にある「小野照崎神社（おのてるさきじんじゃ）」にある富士塚なのですが、ちょうど境界部分に位置しているので縁側に座ってじっくり眺めることができますよ。

「toco.」は“あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を”というコンセプトをもとに、日本だけでなく世界中の宿泊客を迎えているため、ここでは様々な出会いを体験することができるかも。内装は綺麗にリノベーションされていますが、もとの古民家の良さを残したり生かしているところも多く、ところどころでレトロな雰囲気を感じることができますよ。

お部屋は男女混合のドミトリー（相部屋）、女性専用のドミトリー、畳敷の和室のお部屋に分かれていて、お部屋や布団の種類などによって変動しますが、一泊2800円〜宿泊することができますよ。

ドミトリールームもゲストハウスならではですよね。ベッドの下には荷物もらくらく入るほどのスペースがあり、部屋もさほど狭くなく、柔らかい照明が落ち着きます。木のぬくもりを感じられるお部屋は、日本家屋の良いところを存分に活かしたつくりになっていて、なんだか懐かしいような気分になりますね。

また、お部屋の障子戸の外には庭園が広がっているので、ゆっくり眺めることができていいですね。日頃の忙しさを忘れて庭園を眺めたり本を読んだり、じっくり自分と向き合う時間を過ごすことができそう。

エントランスをくぐるとお出迎えしてくれるのがこのカラフルな階段。こちらは手作りのバー＆ラウンジで、昼は宿泊者のレセプションやリビングとして、夜は一般の方に開かれたバーとして利用することができます。まるでカフェのようなホッとする空間が落ち着きますね。

こちらは共用のダイニングスペース。ここに泊まる宿泊者で一つのテーブルを囲み、自由にお茶やコーヒーを飲みながら語り合う時間は、とっても貴重な時間。共用のキッチンでは料理するための調理器具や調味料が揃い、自由に好きなものを作ることができるのも嬉しいところ。

夜にはバーに変身するこちらのリビングスペースは、宿泊客だけに限らず誰でも利用することができますよ。ムーディーな雰囲気も素敵ですね。ドリンクは生ビールやクラフトビール、カクテルや日本酒など種類豊富に取り揃えています。またお酒に合うちょっとしたおつまみや、金土日の週末限定のカレーもぜひ食べてみてくださいね。

東京・入谷にあるゲストハウス「toco.」をご紹介しました。いかがでしたか？風情ある古民家が素敵なこちらのゲストハウスで庭の素敵な風景を眺めたり、色々な人に出会って語り合ったりして、素敵な時間を過ごしてくださいね。人気なゲストハウスなため、早めの予約をおすすめします。（掲載されている情報は2018年4月公開のものです。必ず事前にお調べください。）