最初にご紹介するのは、ポルトガルと国境を接する街バダホズ(Badajoz)にある「アルカサバ(La Alcazaba)」です。アルカサバとは当時国主だったイスラム系国家が自国を守るために造ったとされる城塞のことで、ここバダホズのアルカサバはスペイン国内では最大のものとなります。アルカサバ内の一番の見所である「エスパンタペロ塔(Torre de Espantaperros)」は5世紀以上たった今でもバダホスの街のシンボルとなっています。
続いてご紹介するのは、小さな城塞都市カセレス(Cáceres)です。紀元前25年にローマ人が築いたと言われている「カセレス旧市街(Ciudad vieja de Cáceres)」は世界各国から観光客が多く訪れる有名観光地で、映画のロケ地にも頻繁に使われています。1986年にはユネスコ世界遺産にも登録されました。歴史的建造物が現存する町並みは本当にローマ時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。
続いてご紹介するのは同じくメリダにある「ローマ劇場(Teatro Romano)」です。収容人数は6000人で観客席も3000席あります。紀元前の建築物ですが、建物が建つ丘の傾斜が音響効果を生み舞台から客席まで生の声が届くように設計されたと言われるほど音響技術がしっかりしています。毎年夏にはFestival de Teatro Clasico de Meridaというクラッシック演劇フェスティバルが開催され、世界各地から旅行者が訪れます。
Plaza Margarita xirgu, s/n, 06800 Mérida, Badajoz, スペイン
3.00
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5. “スペインの最も美しい村” / トルヒーリョ
続いてご紹介するのは古き町「トルヒーリョ(Trujillo)」。“スペインの最も美しい村”にも選出されている町なので、歩いてみるだけで十分に楽しめるスポットです。トルヒーリョに来たらまずはアラブ時代の要塞跡「トルヒーリョ城(Castillo de Trujillo)」に上ってみてください。城が佇む丘の上からはトルヒーリョの町を見下ろすことができますよ。
こちらはトルヒーリョの町の中心に位置するマヨール広場(Plaza Mayor de Trujillo)。ペルーを征服したフランシスコ・ピサロの像が象徴的です。広場の周りにはバルやカフェも沢山あり、地元住民の憩いの場となっています。夜になるとオレンジの街灯に照らされてとても綺麗です。昼と夜とで違った景色を楽しむことができます。
またマヨール広場では毎年5月に"Feria Nacional del Queso de Trujillo"というチーズ祭りが開催されます。エストレマドゥーラ地方を中心にスペイン各地・世界各国からおよそ300種類ものチーズが売られるのだとか。広場入り口にある受付ブースでチケットを購入すれば、好きなチーズを試食することができます。もちろん気に入った商品があればその場で購入することも可能です。日本にはない珍しいチーズにも出会えるかもしれませんね!
遺跡巡り以外にも何かしたいという方にオススメなのが、ロサル・デ・ラ・ベラ(Losar de la Vera)の山奥にある天然プール「ガルガンタ・デ・クアルトス(Garganta de Cuartos)」です。知る人ぞ知る避暑地で、夏休みになるとこのプールで泳ぐ地元民で賑わいます。峡谷に囲まれながら泳げば身も心もフレッシュできそうですね。自然が生み出した絶景を味わうことのできる穴場景勝地です。