グリュイエール観光といえば、まず「グリュイエール城」は外せません。このお城は、11〜16世紀の間にグリュイエール伯爵家が代々所有していた由緒あるお城です。その繁栄をうかがうことができるような美しい建物や城内の装飾、繊細な家具や絵画などが今も展示されています。

温かい季節は、緑色の木々やカラフルな花と青空とのコントラストの中で、お城がとてもきれいに見えます。また寒い時期に訪れても、白い雪を一面にかぶったお城とその奥に広がる真っ白なアルプス山脈は、とても幻想的な美しさなんですよ。

ここ「ブール通り」は、グリュイエール村の旧市街のメインストリートのことです。石畳を敷き詰めた道沿いに立ち並ぶカラフルでこぢんまりとした建物群は、おとぎ話の中に迷い込んだかのような雰囲気ですよ。道沿いにはレストランやカフェ、お土産ショップ、チーズショップなどが軒を連ねています。

グリュイエール村自体がとても小さな村であるのにも関わらず、昼間のブール通りは村の美しさを一目見ようとする観光客であふれています。しかし、お昼どきを過ぎると少しずつ観光客は減り比較的静かなブール通りに戻ります。夕方ごろのブール通りでは昼間とはまた少し違った雰囲気を楽しむことができますよ。

「サン・テオデュール教会」は、ブール通りの枝道・エグリーズ通りの先に位置する教会です。街の中心部から少し外れた場所にある教会で観光ガイドにもあまり載らないスポットですが、この教会の背景にはアルプス山脈が広がっており、教会と山という絵にかいたような景色を楽しむことができるんです。

教会自体はかなり小規模ですが、その小ささだからこその素朴さや温かさを感じることができますよ。教会マニアの方はもちろん、グリュイエール村へ観光に行った際に時間があるときにはぜひ訪れてみてくださいね！

この「チベット博物館」は、ブール通りからグリュイエール城に向かう途中にある博物館です。一見スイスとチベットの2つの地域のつながりがないように思える方もいるかもしれませんが、実はどちらも山岳地帯に位置する地域として近年友好的な交流がなされているそうなんです。

この博物館は古い中世の教会を使用しており、建物の内装としてステンドグラスを見ることができる一方、その内部に展示されているものはチベット周辺の地域から集められた仏像が数多く並んでいます。宗教を超えた人々の交流を肌で感じることができるスポットですよ。

この「ギーガー・ミュージアム」は、グリュイエール城のふもとにある博物館です。ここは数多くの作品を残したスイス出身の著名人、ギーガーの博物館です。彼が残した作品はもちろん、彼がコレクションしていたアート作品も多く展示されています。

グリュイエールののどかな風景とは一変して、この博物館は幻想的でシュールな世界を体験することができます。展示品だけでなく、床や壁や天井などからもアートを感じられる作りになっています。なお、博物館の中には子供には刺激が強すぎてしまう展示もあるので、子連れの際にはご注意くださいね。

ここ「フロマジェリー・ダルパージュ」はグリュイエールのモレゾン山に位置する、伝統的な製法でチーズを作る山小屋です。薪で火をおこし、大きな鍋を使用して人の手を使って丁寧にチーズを作り上げる様子を見学することができます。

この山小屋の中には併設のレストランもあり、スイスの伝統料理として知られているチーズフォンデュをいただくことができます。新鮮なチーズでいただくフォンデュは最高ですよ。グリュイエール駅からバスと徒歩で約15分でアクセスできます。個人で行くのが心配な場合はチーズ工場の見学ツアーもありますよ。

最後にご紹介するのは、グリュイエール駅のすぐ近くにある近代的なチーズ工場「ラ・メゾン・デュ・グリュイエール」です。その名前を日本語に直訳すると「グリュイエールの家」という意味で、1日に2回、工場の契約農家がこの工場にしぼりたての生乳を持ち込み、それを使用してチーズが作られます。

駅からのアクセスも良く、見学できるチーズ工場として人気を集めています。ここでは、チーズを作る工程はもちろん、パネルや映像でチーズについて学んだり、牛に触ったり、チーズを試食したり、多角的にチーズを学ぶことができますよ。併設のレストランや直売所もあり、チーズ好きにはたまらないテーマパークのような場所です。

今回は、グリュイエール観光に欠かせないスポットを定番からちょっと穴場な場所まで7つご紹介しました。美味しいグリュイエールチーズと美しすぎる町並みに魅せられて、グリュイエールに多くの観光客が集まるのも納得ですね。ヨーロッパ旅行の際には、ぜひスイスのグリュイエールにも足を運んでみてください。