RSKバラ園は、岡山市の北区にあります。運営会社は「株式会社山陽放送サービス」という放送局。RSKは「Radio Sanyo K.K.」の頭文字です。RSKバラ園はバラだけに留まらず、外周は梅園を始め、サクラ並木やボタン園、ハナショウブ園などがあり、その他にもチューリップや藤、ツツジにハナミズキ、アジサイ、大賀ハスなど、四季折々に楽しめる花々に囲まれています。バラの多くは春と秋のやや涼しい時期に咲くことが多く、気候が穏やかなこの時期には多くの人が訪れ、色や香りを楽しんでいます。

バラは香りが高いことでも知られ、ハンドクリームやコスメなどにもローズの香りとして様々な商品に使用されています。全てのバラが香る訳ではなく、品種によっても香りが違います。フルーティな品種やスパイシーな品種など、種類も好みも様々です。一般的にローズの香りと認知されているのは「ダマスク・クラシック」の香り（ダマスクローズ）です。RSKバラ園内のフレグランスガーデンには、特に香りの良い品種が揃えられ、開花時には辺りが高貴なバラの香りに包まれます。ぜひ本物のバラの香りをあなたも体験してください。

RSKバラ園のバラが楽しめる期間は、毎年5月中旬から6月中旬、10月中旬から11月下旬となっています。また冬季にはクリスマスローズも咲き誇ります。しかしこちらで楽しめるのはバラだけではないんです。春には桜やチューリップ、6月頃からはハナショウブやアジサイ、大賀ハスなどが順次見頃を迎えます。美しく咲く花はとてもフォトジェニック。ぜひカメラを持って旬の花々を撮影してくださいね。現在の開花情報は、公式サイトをチェックしてください。

園内のフラワーショップ「花・撫川」では、バラの苗木を始め、様々な花の苗や観葉植物、ガーデニング用品を取り扱っています。バラは種類が多く、品種によって育て方や剪定の仕方なども違います。また、大輪の花を咲かせる品種もあれば、「これもバラ？」と思うような品種もあり、ビギナーにはなかなか判断が付きません。さらに、バラも生き物ですので病害虫に侵されることもあります。フラワーショップ「花・撫川」にはバラの専門家がいますので、日頃分からないバラや花の事を尋ねて、知識を得るのもおすすめです。

園内では実に様々なイベントが催されています。バラまつりはもちろんのこと、季節の寄せ植え教室や蘭の展示会、かぼちゃのジャム教室など、楽しい催しが開催されています。岡山県北区はかつては備前国と呼ばれていましたが、その名前を持つ「備前黒皮かぼちゃ」を使ったジャム作りの体験もできるんです。また、日中の観覧だけでなく、「星景写真撮影セミナー」という夜のイベントもあります。昼とはまた違ったバラの表情と美しい星空のコラボレーションを写真に収めることができるので、ぜひベストショットを撮影してくださいね。

バラの中には食用として用いられる品種もあります。全てのバラが食べられる訳ではなく、食用として育てている品種のみが食べられるのですが、RSKバラ園では「RSKバラ園オリジナルローズティ」をいただくことができます。あなたも紅茶とバラの香りのマリアージュを堪能してくださいね。また、園内に隣接している「松吟庵」では本格的な十割蕎麦を食べられます。十割蕎麦はつなぎを使わない蕎麦粉だけで作られる、技術を要する蕎麦です。美しいバラと本格的な十割蕎麦を是非楽しんでください。

RSKバラ園では様々な楽しみ方ができますが、もうひとつおすすめがあります。それは「バラの名前」を探すことです。バラの品種にはユニークな名前や有名人の名前が付けられた品種も多くあります。中には「ベルサイユのバラ」という品種も存在するんですよ。他にも皇族の方をイメージしたバラの名前や、イングリット・バーグマンなどのように有名な俳優さんの名前が付いたバラもあります。ぜひご自分の好きなバラの品種を見つけてくださいね。