圧巻!フランスにある世界最大級の自動車博物館!

フランスに行ったら、是非、訪ねてみたい世界最大級のフランス国立自動車博物館。パリからも日帰りできる場所、フランスの東部の街、ミュールーズにあります。広大な敷地内には、初期の車から高級クラシックカーやF1まで、貴重なコレクションがズラリと並んでいます。必見の価値がある自動車博物館です。(掲載されている情報は、2019年6月時点のものです。必ず事前にご確認下さい。)

当サイト内のおでかけ情報に関して

情報は記事掲載時点のものです。施設によって営業時間の変更や休業などの可能性があります。おでかけの際には公式HP等で事前にご確認ください。また、当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しており、ご紹介するお出かけスポットや商品に、アフィリエイトリンクを設置している場合があります。RETRIPでは引き続き、行き先探しに役立つおでかけ情報を提供していきます。

このまとめ記事の目次

フランス国立自動車博物館とは、

シュルンプ・コレクションとも言われるフランス国立自動車博物館には、フリッツ・シュルンプとハンス・シュルンプのシュルンプ兄弟が、繊維産業で財を成して集めた600台以上のクラシックカーやレーシングカーが、東京ドームより広い敷地内に公開されています。
当時、収集した高級車は自社工場内に保管され、3人しか入ることが許されない秘密のコレクションでした。シュルンプ兄弟は「シュルンプ・ミュージアム」として設立する予定でしたが、繊維産業の不況に伴う従業員解雇で暴動が起こり兄弟はスイスに逃亡。元従業員たちが一般に公開、その後フランス政府が歴史的遺産として認定し1982年国立博物館となりました。

見ごたえ十分!車の歴史が並んでます。

自動車の誕生は1769年と言われ、最初の自動車は蒸気機関で動く蒸気自動車でした。今のガソリン自動車が誕生するのは1885~1886年ごろ。その初期の車は、馬車の馬を外し座席の下にエンジンを載せただけの、まるで馬車のような車です。タイヤは空気入りのタイヤが発明される前のソリッドタイヤ。ハンドルも円型のものではなく、棒状のものを動かして操作するようになっています。
このような貴重な初期の車もたくさん展示されています。贅沢にも実際の車を見ながら、またところどころにあるパネル、テレビから流れる貴重な映像を見ながら、車の歴史を順に学べるようになっています。
こちらは1906年の車。19世紀の自動車は手作りなため貴族や富豪しか所有できない物でした。1908年アメリカでフォード・T型を発売して以降、流れ作業による大量生産により、大衆化が進み自動車産業が大きく発展することになります。
やはり「パナール」「シトロエン」などのフランス車が多く所蔵されています。そして「メルセデス・ベンツ」などのドイツ車、「ロールス・ロイス」などのイギリス車、「フェラーリ」「アルファロメオ」などのイタリア車も数多く所蔵されています。

必見!ブガッティ・コレクション!

広大な敷地内の中でも、シュルンプ兄弟が特に力を注いで集めた「ブガッティ・コレクション」は、必見の価値あり!ピカピカに輝くそのブガッティや超高級クラシックカーは、照明を落とした特別室に誇らしげに飾られています。
その中でも一番存在感があるのは、史上最大の車と言われたブガッティ T41 ロワイヤル。1920~30年代の間に世界にたった6台しか生産されず、あまりの高額のため売れたのはたった3台、という。
そして目玉はやはりブガッティの創業者エットーレ・ブガッティが自らの愛車としていた1929年製のT41ロワイヤル・クーペ・ナポレオンです。1963年ブガッティ家が財政難に陥った際に売却され、シュルンプ兄弟が手に入れたそうです。こちらは、ブガッティ4号車、T41 ロワイヤル・パークワード・リムジーヌ
この巨大な車体と豪華さには、ヨーロッパやアメリカの富豪や王侯貴族たちに向けて造られたといわれる威厳と貫禄で威圧感さえ感じます。

多様なレーシングカーも展示!

いくつかのエリアに分かれた館内には、F1を代表とするレーシングカーを展示する「モーターレーシングエリア」もあります。1906年にはフランスで第1回ACFグランプリが開催、1923年には、ルマン24時間レースが始まるなど、フランスはモータースポーツでも多大な影響力を誇ってきました。
1950年に「F1世界選手権」が開始する以前の「グランプリ」マシンから「ル・マン24時間耐久レース」の名車まで、まるでサーキットのように並んでいます。ここで流れるレースの映像と一緒に聞こえるレーシングカーの独特のエンジン音を聴くと、時代の流れと技術の進歩の速さを感じます。
その他には、エンジンルームが見れたり、エンジン音を聞き比べできる展示、クラシックカーモデルの子供のおもちゃの乗り物が展示してあります。
またこちらの自動車博物館では、クラシックカーの試乗(別料金)体験もできます。
4月から9月は、11時30分から16時30分まで、10月は、12時から15時まで、
コースを7周できます。お天気の良い日だけです。
(2019年6月時点のものです。必ず事前にご確認下さい。)

パリからミュールーズにある自動車博物館への行き方

フランス国立自動車博物館があるミュールーズ(Mulhouse)は、パリからおよそ500km以上離れたところにあります。フランスの東部に位置し、アルザス地方の第二の都市でドイツとスイス(バーゼル)の国境に隣接しています。
パリ・リヨン駅からTGVで片道約2時間40分掛かります。スイスのチューリッヒからはバーゼルを経由して列車で約1時間30分、バーゼルからは約30分です。ちなみにジュネーブからだと、列車で約3時間30分掛かります。
ミュールーズ駅の中央口を出ると目の前にバスとトラム(路面電車)の乗り場があります。トラムを利用するなら1番のトラムに乗り、約15分ほどでMusee de l'Auto駅に到着します。DUOという往復チケットを購入すると便利です。切符はトラム乗車時、行き帰りその都度、打刻器で日付と時間を刻印します。
切符売り場は、トラムのホームにクレジットカード専用の券売機がありますが、駅の中にはチケットセンターがあります。列車(TGV)を降りて外に向かう手前、左の通路にあります。列車のチケット売り場が広く目立ちますが、その手前の小さな部屋(ミュールーズ交通局はSolea)でトラムの切符が買えます。(2019年6月時点)
Musee de l'Auto駅で下車したら、トラムが動き出すのを待ち、トラムの進行方向と同じ方向に向く(前を見る)と、左手斜め前方に自動車博物館の茶色の建物が見えます。
もし、こちらでカフェに行かれるのであれば、是非、テラス席に行かれる事をオススメします。テラスからは、試乗車とコースが見る事ができ、運が良ければ、試乗されてる車を見ながらの食事ができます。
パリから少し遠いところにある自動車博物館ではありますが、見事なまでに集められたピカピカの高級クラシックカーが遠くかすむほどの敷地にズラリと並ぶ景色は壮観で言葉も出ません。もし空いてる日が一日あるのならパリから日帰りで行って来られます。特に車好きの方には一度訪れられることをお薦めしたいです。あまりに豪華な車たちを見ていると車とは高級品なのだと改めて思いました。

国立自動車博物館 Cité de l'Automobile

15 Rue de l'Épée, 68100 Mulhouse, France

- 06

関連するまとめ記事この記事に関連する人気まとめ記事

新着のまとめ記事編集部おすすめ!新着人気まとめ記事

ライター紹介このまとめ記事を書いた人

このまとめ記事に関して報告する