世界遺産から童話のようなスポットまで!「中国・塩城市」おすすめ魅力スポットとは

次に海外旅行するならどんなところへ出かけたいですか。まだ見ぬ絶景を探しに?それとも日本にはないローカルグルメを堪能しに?もし行き先に悩んでいるなら、まだまだ日本人には知られていない、穴場な観光スポットに出かけてみるのはいかが?日本から意外と近いところに、面白いスポットが隠れているかも!今回は、日本からアクセスも良い中国江蘇省にある塩城市をご紹介します。

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このまとめ記事の目次

中国にある「塩城市」って知ってる?

王恒生
塩城市は江蘇省の北部から中部の黄海沿いにある海辺の都市。そして名前からも想像できるように、製塩業で栄えてきた都市で、その歴史はなんと2000年ほど前から!水の都と言われる江蘇省にある都市らしく、塩城市も街中に水路が巡る水の街。その理由は、かつて塩を運ぶための運河が碁盤の目のように掘られ、それが今でも美しい運河として市内に残っているから。
塩城市文化広電観光局
中国国内でも観光都市として知られてきたのはまだまだ最近のことですが、江蘇省の中でも最大の面積を誇る塩城市は、自然や動物をじっくり観察できるような壮大な景勝地に恵まれています。海岸沿いに広がる砂浜や干潟は野鳥や魚介類の重要な生育地になっていて、世界自然遺産に登録された場所も。
近年、景勝地の整備のほかにも、「海塩歴史文化風景区」を作るなど観光都市としても発展中。今回はそんな塩城市のおすすめ観光スポットを10か所ご紹介します。ぜひ次の旅先候補としてチェックしてみて下さいね。

大自然を満喫したいならここ!

1.中華麋鹿園(ちゅうかびろくえん)

塩城市文化広電観光局
塩城の東南部、黄海沿いにある自然保護区で、珍しい野鳥や野生動植物が2,000種以上も生息すると言われている場所。更にここは、世界でもとても珍しいある動物の保護区でもあるんです。その動物とは「シフゾウ」と言うシカ科の動物。シカ科ならではの大きな角を持ち、ウマ、ロバに似た体に牛のような蹄を持つと言われている神秘的でユニークな動物。
塩城市文化広電観光局
園内では、そのシフゾウと触れ合うことができるエリアが充実。電気自動車に乗って彼らの生息するエリアを回り、すぐ近くで停車してくれたり、車中からエサやり体験をすることもできます。もっとこの場所の自然を満喫したいなら、来園者自ら操縦する4人乗りのレンタルボートもおすすめ。途中上陸などはできませんが、運が良ければシフゾウがすぐ近くを泳いでいる瞬間に遭遇できるチャンスも!

2.東台条子泥景区(とうだいじょうしでいけいく)

孫華金
塩城の東台市の海岸沿いにあるアジア大陸最大の沿岸湿地帯「塩城自然保護区」に含まれる場所。「塩城自然保護区」は黄海に沿って444km、45万ヘクタールに渡って広がる中国最大の海岸帯保護区で、黄河や長江などの大河川によって海に運ばれてきた堆積物により、このエリア独自の湿地帯を形成。タンチョウヅルなどの貴重な渡り鳥の生息地として2019年7月にユネスコの世界自然遺産にも選ばれた場所です。
孫華金
休日には、この辺りの海辺でゆったり過ごす人たちの姿も。靴を脱いで干潟を散歩したり、貝殻拾いをしたり、朝日や夕焼けを鑑賞したり、皆、思い思いに塩城の自然楽しんでいます。塩城の海を見たい!と思ったらここでのんびり過ごす地元の人も多いとか。
塩城市文化広電観光局
また、秋にはこの地に生息する植物、塩蒿によって一面真っ赤に染まります。その光景はまるで天然の絨毯を大きく広げたみたいな雰囲気で、圧巻の一言です。

3.塩城国家級珍禽自然保護区(ちんきんしぜんほごく)

塩城市文化広電観光局
塩城市の沿岸部にある広大な国立自然公園。ここには300種類を超える野鳥が飛来し、そのうち国家保護レベルは9種類も。様々な珍しい野鳥、動物を観察することができる場所で、ヘラシギやカラフトアオアシシギなど世界的にも貴重な渡り鳥の繁殖地でもあるそう。
塩城市文化広電観光局
またこの場所も「塩城自然保護区」の一部になっていて、このエリアも含んで世界最大規模の数のタンチョウヅルが毎年飛来。もちろん、渡り鳥は野生の生き物なのでいつでも観察することができるわけではありませんが、ここは湿地帯ならではの独特な幻想的な風景を楽しむことができるスポットとしても人気の場所。世界遺産でゆったり自然と触れ合う贅沢な時間を過ごしてみませんか?

4.黄海森林公園(こうかいしんりんこうえん)

塩城市文化広電観光局
続いては、ちょっと場所を変えて緑いっぱいの森林公園をご紹介。人工林ならではの非日常感あふれる風景がおもしろく、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだように美しい風景が広がる「黄海森林公園」。森の真ん中を貫く一本道は、森林浴とともにサイクリングを楽しみたいアクティブ派にも人気のスポット。
森を上から見渡しているような景色が楽しめる空中歩道や、自然の遊具で思いっきり体を動かせるアスレチックなどアクティビティも豊富。野外音楽フェスも開催されていて、家族連れには子ども向け野外教室も人気。
塩城市文化広電観光局
そして注目は宿泊することができるツリーハウス。卵型をしたツリーハウスが森の中にいくつも並ぶ様子はとってもキュートで、ファミリーやカップルにピッタリ。広めのバルコニーでゆったりコーヒーでも飲んでいつもと違った朝を迎えてみたい!

気軽に市内観光を楽しみたいならここ!

5.水街(みずがい)

呂剛
気軽に出かけられる市内観光のスポットも充実している塩城市。人気スポットがギュッと集まっているので観光しやすいのもうれしいポイント◎
おすすめの1ヵ所目は、800mもの水路とその両サイドに所せましと建つ昔ながらのレンガ造りの古い町並みが美しいレトロなスポット「水街」。かつて塩城が製塩業で栄えていた時代の歓楽街を、その当時のレトロな建築をそのまま生かして一躍人気観光スポットに変身させた場所。周辺一帯は「海塩歴史文化風景区」に指定されています。
塩城市文化広電観光局
塩城の独特な建築様式をはじめ、伝統的な文化や生活習慣などを垣間見ることができるほか、古代都市にタイムスリップしたような気分が楽しめるSNSでも人気のスポット。水上遊覧ボートで水路を散策したり、水街探訪ツアーに参加したり、中国オペラや雑技を始めとした地元の芸術鑑賞まで楽しめます。夜には周辺がライトアップされて、一気にロマンチックな雰囲気に。昼間とは違った風情が感じられる穴場タイムです。

「塩城八大碗品鑑店」で塩城名物グルメを一気に堪能!

塩城市文化広電観光局
レストランやカフェエリアも充実している「水街」。ランチにもディナーにもおすすめなのは、塩城のローカルグルメがすべて堪能できる「塩城八大碗品鑑店」。もともと、塩城の人たちがお客さんをもてなすために作ったと言われる8品の料理「塩城八大碗(えんじょうはちだいわん)」が気軽に味わえるカジュアルなお店です。
スープで煮込んだ料理が多いのが特徴ですが、もち米の入ったミートボールや、チキンのスープ煮、魚介のチャウダーなど、日本人も馴染みやすく食べやすいメニューなのもうれしいですよね。市内散策の合間の腹ごしらえに、ぜひ立ち寄ってみて。

6.聚龍湖(じゅりゅうこ)

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「水街」のある「海塩歴史文化風景区」エリアからも行きやすく、この後ご紹介する最新観光スポット「塩城水滸文化博物館」にも程近い場所にある人工の湖「聚龍湖」。湖畔には高さ195mの「塩城テレビ塔」や「文化芸術中心大劇院」もあり、観光はもちろん地元の人たちの憩いの場としても親しまれているスポット。夜になるとカラフルな照明と音楽に合わせた壮大な噴水のショーが塩城の街を彩ります。

7.欧風花街(おうふうかがい)

塩城市文化広電観光局
聚龍湖の周辺にはホテルやショッピングモールなど、併せて立ち寄りたい観光スポットも充実。中でも絶対外せないスポットは「欧風花街」。ヨーロッパの街をそのまま運んできたような風景が広がり、ふと見ると、街中に突然テーマパークが出てきたのかと見間違えてしまいそうな規模感なんです!
聚龍湖に繋がる水路を利用して作られたオシャレな街並みは、ここが中国であることすら忘れてしまいそうな再現度。シャッターを押す手が止まらないかも!

博物館でもっと塩城市を知りたい!

8.中国海塩博物館(ちゅうごくかいえんはくぶつかん)

塩城市文化広電観光局
塩城へ来たならやっぱり知っておきたいのは、都市の名前にもなっている「塩」にまつわる歴史について。「海塩歴史文化風景区」のひとつとして、2008年にオープンした塩城の歴史や文化を伝える重要な役割を果たしている人気スポット「中国海塩博物館」はぜひ立ち寄りたい場所。
塩城市文化広電観光局
塩城での製塩業の発展の歴史のみならず、中国の海塩の歴史と文明を紹介している中国で唯一「塩」に特化したとても珍しい博物館です。そして、建築は中国最高の建築デザイン「梁成城」賞を受賞したことのある著名な建築デザイナーが設計を担当。レトロな建築が立ち並ぶエリアに現れた、塩の結晶をモチーフにしたと言うユニークな建築は今や塩城のランドマークに。

9.中華水滸園(ちゅうかすいこえん)

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中国で「西遊記」「三国志演義」などと並び四大奇書の一つに数えられる「水滸伝(すいこでん)」。中国を代表する小説で日本でも漫画やゲームにもなっているのでよく知っている人も多いのでは?「中華水滸園」は、その作者と言われている施耐庵(したいあん)の生まれた場所であり、「水滸伝」を書いたと言われる場所。彼の人生や執筆風景などが忠実に再現されていて、中国古典小説ファンにはたまらない歴史スポットです。
塩城市文化広電観光局
元々は「施耐庵記念館」として始まり、その後徐々に発展し、書院や庭園などが改修されて現在の「中華水滸園」となったそう。書院のほかに博物館や、演芸広場などコレクションも内容が濃く見どころ満載。作家の記念館と言うよりも、まるでひとつのテーマパークのよう。庭園が整備され、水辺の景勝地としても楽しめる場所です。

10.水滸文化博物館(すいこぶんかはくぶつかん)

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中国古典小説や塩城の偉人について、さらに詳しく学んでみたいなら、2016年に新たにオープンした「塩城水滸文化博物館」は必須スポット。「水滸伝(すいこでん)」、施耐庵(したいあん)に加えて、元末頃の群雄張士誠(ちょうしせい)、「三国志演義」の編集者と言われ、張士誠に仕えたとされている羅貫中(らかんちゅう)と言う塩城に縁のある“一冊の本、三人の人物”をテーマにした博物館。
塩城市文化広電観光局
城門のような入口が目をひくこの場所は「聚龍湖」からも程近い場所にあり、市内観光の際に気軽に立ち寄りたいおすすめのスポット。面積3000平方米の中に重要なコレクションが多数展示してあります。

いかがでしたか?

塩城市文化広電観光局
世界遺産の景勝地から、写真映え抜群のスポット、博物館まで中国江蘇省にある塩城市を代表するおすすめスポットをご紹介しました。どこもじっくりと尋ねてみたくなるようなスポットばかり。ぜひ機会があれば出かけてみて下さいね。
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