旅の楽しみ方は次のステージへ!中国・成都に続々誕生している「美空間」とは

せっかく海外旅行をするならどんなことを一番楽しみたい?定番観光スポットを巡ったり、日本では食べられない絶品名物グルメを堪能したり、話題の映えスポットを探してみたり。そんな時間も楽しみながら、同時にその都市ならではの暮らしや地域文化を体験してみる旅なんていかが?まるでそこに住んでいるような気分を楽しんだり、地域の人たちを触れ合ったりしているうちに、気づいたら旅先が自分にとって大切な場所になっている。今回はそんな新しい旅の楽しみ方を提案しちゃいます!

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このまとめ記事の目次

進化が止まらない!中国の人気観光都市「成都」

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中国四川省にある成都(せいと)と言えば、日本人ならパンダの棲息地や激辛なのに絶品な四川料理を思い浮かべる人が多いはず。省都であり、中国西南エリアを代表する大都市ならではの近代的な街並みの中にも、幻想的な大自然、三国志をはじめとする歴史スポット、伝統建築を活かした映えスポットや夜景が一望できるナイトエリアなど見所が詰まった成都は中国を代表する人気観光都市なんです。

成都が力をいれているコミュニティの取り組みとは

提供:GoChengdu.cn
そんな成都は、近年「中国で最も住みやすい都市」で全国1位になったり、「中国で最も幸福感のある都市」に選ばれるなど、観光だけじゃなく暮らしの観点からも注目度の高い都市。「社区(コミュニティ)」と言う中国都市部独特の行政区画が3,000以上もあると言う成都には、地域によって多様なライフスタイルを持つ人たちがうまく共存しながら暮らしていることも人々が住んでみたい憧れの都市である理由のひとつ。
実は今、そのコミュニティをさらにグレードアップさせる取り組みが行われていると言う成都。「社区美空間(コミュニティ・ビューティースペース)」と言うその取り組みは、コミュニティごとに地域文化、歴史や産業などを活かした“美空間”を造り、アートや文化イベントなど地域との交流を通じて魅力をアピールしていく試みなんだとか。
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5年以内に3043ヵ所の美空間を造ることを目指し、実際に“自分の暮らす街にもこんな空間あったらいいのに!”と思えるスポットが続々と誕生している成都。今回はその中から4ヵ所を厳選してご紹介。観光名所を巡っているだけでは知ることができない、日々の暮らしや文化が広がっているコミュニティ。成都ならではの地域文化をチラりと覗いてみませんか?

①▷カラフルで溢れたメルヘンなストリート:玉林北路社区「玉林四巷・愛轉角」

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「玉林北路社区(ユーリン・ノースロード・コミュニティ)」に誕生した美空間は、“愛の曲がり角”を意味する「玉林四巷・愛轉角(ユーリンスーシャン・アイジュアンジャオ)」。通りの長さは50メートルにも満たない小さなエリアですが、その中に詰まっているのはたくさんの“可愛い”!カラフルなウォールアートや古い家屋をうまくリノベーションした建物に囲まれたこのストリートはSNSでもすぐに話題になったほどフォトジェニック!
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こんなにメルヘンチックなのに既存の建物をうまく利用することで地域にすっかり溶け込んでいる愛轉角。カメラ女子が多いのかと思えば、実は地域に住むお年寄りもゆったりお散歩しているほのぼのした光景が見られるのもコミュニティスペースならでは。
ここで立ち寄りたいのは「蛋烘糕(ダンホンガオ)」と言う卵と小麦粉で作る四川の昔懐かしい焼き菓子のお店。表面はカリっと、中はふんわりのホットケーキのような食感はいくつも食べたくなる美味しさなんです。周辺にはゆっくり過ごせるカフェはもちろん、成都の人気レストランも多いので、ランチやディナーを目的に訪れるのもおすすめ。

②▷ホッと一息したい癒し空間:玉林東路社区「巷子里」

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先ほどご紹介した「愛轉角」からすぐの「玉林東路社区(ユーリン・イーストロード・コミュニティ)」にある並木道の一角に現れた美空間は、おしゃれな木造のコミュニティスペース「巷子里(シャンズリ)」。自然光をうまく取り込んだナチュラルで落ち着いた雰囲気が魅力。
ここはカフェやバーとしての利用のほか地域の集会所やショールームとして、オープン以来さまざまなイベントも開催。地域住民をはじめ訪れる人たちがワクワクするような体験ができるスポットです。カフェスペースでは、ドリンクからスイーツまでメニューも豊富で、路地裏の隠れ家カフェとしても大人気。ふと通りかかっただけなら、ここがコミュニティスペースだなんて気づかないかも。
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まるで近所のカフェにフラっと立ち寄ったかのような心地よさのある巷子里。スペースのあちこちに設置された長いベンチならそれぞれの客の距離感も程よく、地元の人たちやおしゃれスポット巡りしているもの同志の交流の場としても楽しめるはず!もちろん、仲間とゆっくり過ごせるテーブル席もありますよ。

③▷工場跡地に現れたノスタルジック空間:杉板橋社区「東郊記憶」

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面積も広く人口も多い大きな都市コミュニティのひとつ杉板橋社区(シャンバンブリッジ・コミュニティ)にある美空間は、1950年代に建てられた国営の電子管工場跡地をリノベーションしたスポット「東郊記憶(ドンジャオ・ジーイー)」。
ここは、赤レンガ造りの工場や高さ100mの工業用煙突、四川省で最初に登場した蒸気機関車など歴史的価値の高い遺産がそのまま残されているなど見所も盛りだくさんのスポットです。ノスタルジックさと現代的なスタイリッシュな雰囲気が混在した芸術的な空間は、一躍成都の人気フォトスポットになったと言うのも納得!
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ここではカフェでアフタヌーンティーを飲みながらゆったりした時間を満喫したり、夜ならインダストリアルデザインの散りばめられたバーで大人な時間を堪能するなんていかが?しっかり食べたいときは成都グルメの集まったレストラン街へ。書籍や音楽、お茶文化が楽しめるブックバーを訪れてみたり、時間が合えば定期的に開催されている音楽やアートのイベントに参加してみるのもおすすめです。

④▷タイムトラベル気分で散策:四川大学華西キャンパス北門外大学路エリア「予一巷・以万象」

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四川大学華西キャンパスの北門周辺にある大学路も、美空間の取り組みで生まれ変わったエリアのひとつ。かつては静かな裏路地だった大学路がカラフルな花や緑の木々で埋め尽くされた写真映えスポットに生まれ変わり、さらに大学路自体がミュージアムのようなスポット「予一巷・以万象(ユーイーシャン・イーワンシャン)」として大きな変貌を遂げたと話題になったんだとか!
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この辺りは古くから高等教育機関が集まる学園都市で、中国の古典建築と西洋建築を融合させた独特な建物や石畳が残るレトロな街並みが美しく、どこか懐かしさも感じさせてくれる場所。新たな散策路では足元にも注目してみて!このエリアにまつわる様々な歴史が古い写真やテキストで詳しく紹介され、1892年から2020年までの長い歴史を読み解くことができるようになっているんです。
さらにこのエリアに関わる建築や歴史、著名な人物などについて描いたデッサンや小さな看板が通りのあちらこちらに隠れているのでぜひ探してみて。今後、カフェや書店、文化体験ができるスポットや商業スポットなども計画されていて、さらにバージョンアップしていく予定もあるんだそう。期待は高まるばかり!

今後も成都の進化から目が離せない!

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いかがでしたか?すでに中国を代表する観光都市として訪れたことのある人、気になっていた人もいたかも知れませんが、実は近年さらなる計画が遂行され、新しい旅の楽しみ方を提案するべく大きな進化を遂げていたんです。次の海外旅行ではぜひ成都のコニュニティにある美空間巡りを楽しんでみて下さいね。
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