東京都には「伊豆諸島」「小笠原諸島」などの”島嶼（とうしょ）”と呼ばれるエリアがありますが、なかでも本土に近いのが「伊豆諸島」。伊豆諸島には一番大きい「伊豆大島」をはじめ9つの島がありますが、その中間あたりに位置しているのが今回ご紹介する「神津島」なんです。

豊かな太平洋の恵みや、ここにしかない地形を生かしたトレッキングなど、見どころ満載の神津島の知られざる魅力を、今回は2名のモデルさん：桜なな（さくらなな）さん・荒木双葉（あらきふたば）さんとともにご紹介します♪

「なんとなく、離島に行くのは時間がかかるのでは…」と思っている方も多いのではないでしょうか。実は、想像よりももっと早く神津島にはいけちゃうんです◎

神津島へのアクセスの方法は「海路」か「空路」の2種類。海路では東京の竹芝客船ターミナルから高速ジェット船で3時間程（夜行の大型客船では10時間程）のコースや、静岡県熱海・神奈川県の久里浜や下田からも2〜3時間程のコースもあります（熱海、久里浜コースはGW・夏休みなどのハイシーズンに運行。下田コースは通年運行）。また、空路は調布飛行場から小型の飛行機に乗り30分程で到着できるコースになりますよ。

海路の場合は神津島港または多幸湾に着き、空路の場合は神津島空港に到着します。島の中の移動は村営のバスまたはレンタカーの利用がおすすめですよ。

島の中央にそびえる「天上山（てんじょうさん）」は絶景トレッキングができるスポット。身軽に登れる山なので、女性はもちろん、島の山だからこそ見られる絶景を求めてくる方々から人気を集めています。

観光のうちの一つとして訪れるなら６合目からのスタートがおすすめ。映画の世界に飛び込んだかのような絶景に圧倒されますが、中でも注目したいのは「表砂漠」と「裏砂漠」。目の前に広がる広大な大地には、日常ではまず見ることのできない自然のちからを感じて感動してしまいますよ♪

神津島は、本格的なマリンスポーツを楽しみたい方には人気のスポットなんです。海が穏やかで波があることが少ない夏場には、多くの方がマリンスポーツを楽しみに訪れるそう。また、より海を間近に感じられる海水浴スポットにも恵まれており、そのうちの一つが「赤崎遊歩道（あかさきゆうほどう）」なんです。

まるでテーマパークを訪れたかのような遊歩道。海水浴シーズンは飛び込みを楽しめるそう（安全のため、期間中はライフセーバーが常駐します）。オフシーズンはお散歩と画面映えスポットとして大活躍。今回は夕日の時間帯に訪れ、幻想的な記念写真をパシャリ♪波の音とロマンチックな光景にもつつまれるので、友達同士はもちろんカップルで訪れても良いかも◎

神津島には「水配り伝説」という神話が言い伝えられており、その顛末によって島のいたるところで水が湧き出るようになったと言われているそうなんです。この湧き水を汲めるスポットの一つが「多幸湧水(たこうゆうすい)」。多幸湾に面した海沿いにあり、潤沢な水が山の壁面を滝のように流れ落ちてきていて、自然の恵みを間近に感じ取れるのが魅力的ですよね！

どなたでも自由に水を汲めるスポットなので、地元の方はたくさんの入れ物を用意して、まとめて汲んで行くのが日常のよう。私たちも容器を持参して、実際に汲んでみました！水汲み場から出てくるお水の勢いも強めで、一瞬で500mlの容器は一杯に。汲んだお水は程よい冷たさで、スッキリとした味わい。日頃はパッケージになった天然水を買って飲むことはありますが、本当に天然のものをいただく機会にはなかなか恵まれないので、とても貴重なスポットです◎

海のアクティビティが人気の神津島ですが、「海で遊んだあとは温泉にも浸かりたい！」というワガママも叶っちゃうのがこの島の魅力の一つでもあります♪こちらの「神津島温泉保養センター」では、水着を来たまま入れる露天風呂があるんです（混浴）。特におすすめなのは一番高い位置にある「展望露天風呂（時期により休業）」。お湯に浸かりながら、沖にある小さな島を眺められるほか、景色を眺められる展望スペースもあるので、思い思いのスタイルでゆったりできますよ。

また、100人程入れる大露天風呂（時期により休業）や小露天風呂、内湯もあり、気分や好みで自由に入れるのが嬉しいところ。小露天風呂は、沢尻湾に面した場所に位置しており、ゆったりとした島の雰囲気がより感じられるお風呂です。お湯には塩分が含まれているので、露天風呂を楽しんだあとは内湯でシャワーを浴びてからお着替えしてくださいね。

旅行に来たら、土地のグルメを満喫したり、お土産をGETしたいですよね。神津島は海に囲まれているので、海産物がとても豊富◎なかでも金目鯛が美味しいと評判なんです！そんなお魚料理をいただきつつ、お土産も購入したいなら神津島港の近くにある「よっちゃーれセンター」がおすすめ♪1階は新鮮な海産物を購入できるストア、2階は食堂になっており、定食が1食1000円でいただけるんですよ。

金目鯛の煮付け定食は定番で、美味しさも見た目も最高の一品。よりお魚の生の味を楽しみたい方は「漬け丼」や「刺身」定食もおすすめです！身がプリッと引き締まったお魚はどれもボリューミー。1食食べればお腹いっぱいになっちゃいますよ。食べ終わったら1階でお土産を探しに行きましょう。ちなみにイカの一夜干しが特大サイズで、インパクトのあるお土産が欲しい方には特におすすめですよ。

先程ご紹介した神津島の湧水は実は東京の名湧水57選にも選出されているんです。その湧水を利用してご当地ビールを醸造しているのが「Hyuga Brewery(ヒュウガブルワリー)」。実は、東京島嶼部で初の、クラフトビール醸造所なんですよ。併設のお店では、明るく温かい雰囲気の中、テーブルや座敷席でゆったりお酒を楽しめるんです♪

こちらで作られているビールは、天然水で仕込んでいるだけが特徴ではないんです。例えば、神津島の特産品である「明日葉(あしたば)」を利用したもの(商品名:アンジー)や、カカオの皮を利用したもの(商品名:冥王の盃)など、個性的なラインアップが揃っているんですよ。軽い口当たりで飲みやすく、ついつい飲みすぎてしまいそう♪お土産にもできるのでお酒好きな方へのプレゼントにしてみるのはいかが?

神津島には、温暖な気候と土地の特性を利用して栽培した「パッションフルーツ」の商品や、椿油、焼酎、明日葉などの野菜を利用したグラノーラなどのお土産があるんですよ！その充実のラインアップは机に収まりきらないほど！是非他のお土産もチェックしてみてくださいね◎

神津島は、実は東京都で初めて「星空保護区」として認められた島なんです。日が落ちると徐々に見えてくる星々の輝きは、まるでプラネタリウム！高い建物がないので、本土の東京都内では叶わない一面の夜空を満喫できちゃうんですよ♪地球の大きさを感じる壮大な星空の風景を見上げれば、ロマンチックな気分になれること間違いなしです◎

神津島村の方のおすすめの鑑賞スポットは「よたね広場」。高台に位置しているこちらの広場は遊具などもあり、日中はお子様と一緒に遊べるスポットなのですが、夜になると周りに遮るものが殆どない空間になるので、星空観賞には絶好のロケーションなんです！また、星の名前にあまり詳しくない方でも楽しめるよう「星空ツアー」の企画もあるそうですよ。是非合わせて利用してみてくださいね。

2022年1月には星空保護区認定を記念したオブジェが「よたね広場」に設置されました。

今回は癒やし、グルメ、アクティビティ、映えまでが揃った神津島の魅力を5つに分けてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか？気軽に満喫できる自然いっぱいのスポットが満載の神津島なら、旅行初心者の方でも安心して訪れられますよ♪船旅、飛行機旅など、さまざまな形を組み合わせて楽しめる神津島に、一度遊びに行ってみませんか？

◉桜 ななさん

旅行関連、食品、化粧品、ブライダル、着物など、数々のジャンルでモデルを務めるフリーランス。ときに温泉系のレポーターも担当している。女性らしい柔らかい雰囲気と凛とした大人の雰囲気の両方を併せ持ち、モデル業以外にも活躍の場を広げられている。

◉荒木 双葉さん

ダンスグループ「FUSION」所属のダンサー、振り付け師、役者であり、フリーランスモデル。個人では「Stand.Fm」にて毎週日曜日の21時より配信「ふたばラジオ」を行うなど、様々な"表現"の方法に積極的にアプローチをしている。