ファインダー越しに思わずため息。1泊2日で巡る、時を切りとる会津"エモい"風景探索旅【日本遺産】

さあ、そこにしかない"時の風景"を撮りに行こう。旅行とカメラを趣味にしている方、必見。まだみんなが辿り着けていない"エモい"会津を探索しに行きませんか?この記事では古くからの歴史が息づく福島県・会津エリアでぜひ巡っていただきたい選りすぐりのポイントをご紹介します。また、今回の記事では、Instagramで人気のカメラマン「めーん(@salvatore_menn)」さんにご協力いただき、素敵なお写真とコメントをご提供いただきました。旅の好奇心をくすぐる素敵な動画と共にお楽しみくださいませ!

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このまとめ記事の目次

今回巡ったスポットはこちら

by RETRIP

このルートを巡った方は…

by めーん
◉カメラマン紹介:めーん
「和」をテーマとした動画作品を制作している休日カメラマン。国内のさまざまな観光地を巡り出会った景観や食の風景を色彩豊かに収めた作品が人気を呼び、国内外問わず支持を得ている。気さくな人柄でムードメーカーでもある。今回参加のカメラマンの中では最年長。

制作した動画はこちら!

出典:www.youtube.com

極上の会津|日本遺産「会津の三十三観音めぐり」filmed by めーん(@salvatore_menn)

日本遺産「会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化」を、Instagramなどで人気のインフルエンサー・めーん ...

地元に根ざした歴史的スポットを訪問(日本遺産「会津の三十三観音めぐり」)

*日本遺産「会津の三十三観音めぐり(あいづのさんじゅうさんかんのんめぐり)」について、詳しくは記事の最後にご紹介しております。

慧日寺跡(えにちじあと)

慧日寺は平安時代の初め、この地方に仏教を伝えた徳一大師(とくいつだいし)によって創建された、東北で最古の寺院の一つ。会津五薬師(あいづごやくし)の一つ「東方薬師」として親しまれてきました。国の史跡に指定され、ベンガラ系の朱色が青空に眩く映える「金堂」と「中門」が復元されました。 境内には桜の杖から生まれたと伝えられている、樹齢800年ほどの「木ざし桜」が根を張り、古くから田畑作業の目安として大切にされてきたのだとか。
また、こちらの金堂には復元された「本尊丈六薬師如来坐像(ほんぞんじょうろくやくしにょらいざぞう)」が安置されています。この地域の人々のよりどころとなってきた薬師如来の微笑みは一見の価値あり。

◉めーんさんコメント
会津仏教文化始まりの地ともあって、静寂と厳粛さを感じられる場所でした。平日の夕方に拝観したこともあって、偶然にも他の訪問者がおらず、静かな中で心ゆくまで鑑賞することができました。豊かな自然に囲まれていて、四季折々の美しさがあるのだろうと想像ができ、再び訪れたくなる場所でした。日本遺産「会津の三十三観音めぐり」のスタート地点としておすすめしたい場所です。

叶津番所(かのうづばんしょ、旧長谷部家住宅)

叶津番所は江戸時代後期に建築された農家住宅で、八十里越の関所として使用されてきた建物です。現在、福島県の重要文化財として指定されています。 江戸時代後期の風格ある構造を持っており、特に厩中門造りとして知られています。 スポット名に併記されている「旧長谷部家住宅」ですが、元は叶津番所内にあった建物で、通路だったとのこと。

※厩中門造り…うまやちゅうもんづくり。主に東北地方に見られる民家形態。平屋、L字型の造りで母屋の入り口付近に厩を設置していることが特徴。(時代の移り変わりによりその配置は徐々に変更されているよう。)
◉めーんさんコメント
会津若松(あいづわかまつ)市から車で1時間30分ほどかかりますが、道中は雄大な只見川(ただみがわ)の景色を楽しむことができ、都会の生活に慣れた私にとっては最高の時間でした。施設内の広々とした和室には囲炉裏があり、私が訪れた時はちょうど薪を焚いているところでした。当時の生活を思い浮かべながら、養蚕(ようさん)に関する資料や書院造(しょいんづくり)の部屋など、ゆっくりと見学することができました。ドライブがてら足を伸ばしてみると良いと思います。

檜枝岐の石碑・石仏群(ひのえまたのせきひ・せきぶつぐん、檜枝岐六地蔵)

by めーん
檜枝岐村の沼田街道(ぬまたかいどう、国道352号)沿いにある石碑・石仏群ですが、特に著名なのは、道路に向かってちょこんと佇む六体のお地蔵さま。江戸時代中期に建立されたと言われるこちらの六地蔵は、微笑みを湛えている(たたえている)姿が愛らしくほっこりするものの、これらが作られた背景には悲しいお話があるんです。

江戸時代、よんどころない事情で幼い赤ん坊を手放す「まびき」を行われることがありました。これを行った母親たちの悲痛な嘆きを癒すため、これらの石像が建立されたと言われているそうです。
◉めーんさんコメント
今は言わずと知れた尾瀬の玄関口であり多くの人が訪れていますが、かつて車がない時代、この地域で生活することは大変な事だったのではないでしょうか。冷害に悩まされ、「まびき」された赤ん坊の霊を弔う(とむらう)ために建立されたという非常に悲しい経緯から、檜枝岐という土地がいかに秘境かを実感しました。ただ会津若松市内からとにかく遠いのが悩みどころ…。旅行のスケジュールにどう組み込むか事前にしっかりと調整が必要です。

久保田三十三観音(くぼたさんじゅうさんかんのん)

柳津町(やないづまち)久保田地区にあるスポット。丘陵に三十三体の石の観音菩薩像が5〜6メートル毎に安置されており「まわり観音」とも呼ばれています。この地域は山あいに位置し、かつては医者や産婆が不足していたことから、多くの女性が出産時に亡くなったり、苦しんだ歴史があったのだとか。これらの困難な状況を乗り越えるために、観音様をあつく信仰し、三十三体の観音像に安産と健康を祈ったのだそうです。

※産婆…さんば。助産師のこと。
by めーん
◉めーんさんコメント
ちょっとしたハイキングとセットで楽しむことができました。入り口に登山用の杖が置いてあるのを見て、「まさか?」と思いましたが、大正解。雨の中そこそこ急な山道を、撮影機材を片手に進むと、ポツンと観音様が出現します。

歩みを進めるにつれて、さらにたくさんの観音様が現れましたが、その中にはユニークな十字架を持ったマリア観音もおり、ついつい写真を撮りたくなりました。観音様はどこまで続くのだろうと考えながら、歩みを進めているといつの間にか一周してしまい、不思議な体験でした。

訪れる際は山道を歩けるよう、しっかりとした靴が安心です。適切な装備を心掛けてみてくださいね。

交流・観光拠点施設 喰丸小(くいまるしょう、旧喰丸小学校)

交流・観光拠点施設 喰丸小(くいまるしょう)は、1937年に建設された木造の2階建て校舎。訪れるものに懐かしさ("エモい"感情体験)を与えてくれるスポットです。現在は交流や観光、イベント、会議など、多目的に利用できる施設として活用されていますよ。

校舎の前にある樹齢120年以上になるという大イチョウは秋口になるとライトアップされます(2023年10月1日〜葉が落ち切るまで17時ごろ〜21時まで毎晩開催)。また、敷地内には「蕎麦カフェ SCHOLA スコラ」というカフェがあるので、お食事休憩もとれますよ。
◉めーんさんコメント
私はこれまでに昭和レトロの世界に足を踏み入れたことがなかったので、感動しました。木造校舎の軋む音、窓から差し込む優しい光、そして紅葉する大イチョウの美しさに包まれ、ノスタルジックな感情が湧き上がりました。ここは写真好きにとって最高のロケーションだと思います。快晴の日に再度訪れて、今回とは違った写真を撮りたいと思いました。

こちらも会津若松市内からは遠いため、効率的な旅程を検討することが重要ですが、時間をかけるだけの価値はあると思うので、是非実際に赴いて体感してみてください。

旅の途中に利用したい!ほっとひと息&お土産スポット

会津西山温泉 滝の湯

「会津西山温泉 滝の湯」は約120年の歴史を持つ、歴史と自然が調和するお宿。日本秘湯を守る会にも所属している、秘湯好きに愛されているお宿でもあります。温泉は贅沢な『源泉100%掛け流し』。「滝の湯」と「荒湯」、2種類の源泉を川向いから引泉しているそうです。

建物には新館と旧館があり、現在宿泊ができるのは新館のみ。旧館は明治時代の書院造りとなっており、各種ワークショップやTV・映画の撮影等に利用されているそうです。
お食事では、地元の山菜や自家製野菜を使用した郷土料理を堪能でき、女将さんより説明もいただけるのだとか。「温かいものを温かいうちにお召し上がりいただきたい」「可能な限り手作りのものをご提供したい」という想いを込めていらっしゃるそうです。

◉めーんさんコメント
明治32年創業とだけあり、建物外観からは一目でその歴史を感じられました。ノスタルジックな館内、錦鯉のいる池、昔ながらの客室は、好きな方にはかなり刺さると思います。また、玄関でコロコロしているネコちゃんが可愛らしく癒されてしまいました。春夏秋冬それぞれの景色を楽しみに行きたいと思える素敵な旅館でした。

ソースカツ丼 / 会津柳津温泉(あいづやないづおんせん) つきみが丘町民センター

会津に来たなら、ぜひいただいておきたいのは「ソースカツ丼」!さまざまなところで提供されているソースカツ丼ですが、なかでも柳津町でいただけるこちらのソースカツ丼はイチオシ。穴場スポットとしても知られているそうです。

温泉も楽しめる施設ですが、ランチタイム(11時〜14時)には名物のソースカツ丼の提供があります。ふわふわの玉子がアクセントになっていて、他のソースカツ丼とは一線を画した優しい食感と味わいがクセになるのだとか♪

※写真は食堂の様子。

館内にはゆとりあるロビーがあり、マッサージチェアも設置されています。また、Wi-Fi設備もあり、ちょっとした休憩でも利用しやすい! 売店では福島県産の地酒や、柳津町ならではのお土産も購入できますよ。

◉めーんさんコメント
檜枝岐、喰丸小、久保田三十三観音と長距離移動を繰り返した後なので、「空腹」という調味料も相まってたまりませんでした。しっかりとソースが馴染んだ肉厚ジューシーなカツとご飯を一気にかき込んで幸せを満喫。少食な私でもしっかり完食。1200円と少々リッチなお値段ですが、是非お昼の選択肢の一つにしていただきたいです。

会津のべこの乳「アイス牧場」(あいづのべこのちち あいすぼくじょう)

地元産の牛乳として、たくさんのお店でも原材料として利用されているのが「会津のべこの乳」。一般的な牛乳と違い「中温殺菌法」を用いることで風味やコクを保っていたり、たくさんの厳格な検査を実施したりするなど、製品の品質保持に注力しつくしたこだわりの逸品を製造されているんですよ。
こちらの施設では「べこの乳」のおいしさを堪能できるソフトクリームが、8種類のフレーバーで楽しめるんですよ!「べこの乳」本来のコクと濃厚さをしっかり味わうならバニラを選んで。地元の名産の味をより満喫したいなら「クルミ」もおすすめです。さらにさっぱり風味が人気の「コーヒー特急」も注目フレーバーですよ◎

◉めーんさんコメント
長距離ドライブで疲れた体に染みました。今回いただいた「べこの乳ソフトクリーム」は、濃厚な甘味と口溶けの良さが格別。すっかりハマってしまい、2日連続で食べてしまいました。「ソフトクリーミィヨーグルト」という商品もあったのですが、全力で振って飲むという新鮮な体験ができて、美味しさと面白さの詰まった体験となりました。会津に寄った際は是非立ち寄って欲しいです。

会津湯川米(あいづゆがわまい) / 栗城(くりき)ドリームファーム

※取材日が天候不良にて取材ができかねたため、後日お写真を提供いただきました。 提供:湯川村

※取材日が天候不良にて取材ができかねたため、後日お写真を提供いただきました。

湯川村は会津盆地の中央に位置するこぢんまりとしたエリア。厳しい夏と冬の気象条件、周囲の山々からの雪どけ水や湧水によって肥沃な大地となり、農作物を育てるために理想的な環境に恵まれているのだそうです。

こちらでぜひ注目していただきたいのが、毎年「日本穀物検定協会」の食味ランキングで例年"特A"という高い評価を受けているお米「会津のコシヒカリ」。会津を代表する特産品の一つで、「味・ツヤ・香り」の三拍子が揃っているおすすめの逸品なんですよ。
※取材日が天候不良にて取材ができかねたため、後日お写真を提供いただきました。 提供:湯川村

※取材日が天候不良にて取材ができかねたため、後日お写真を提供いただきました。

なお、このお米を生産している「栗城ドリームファーム」では、お米の販売のほか、米粉、チェリートマト、トマトジュース、きゅうり、長ネギなどの販売もされていますよ。産直の美味しさをぜひご賞味あれ!

見どころいっぱいの「極上の会津」を満喫してみよう♪

いかがでしたか?今回は古くからの歴史が息づく福島県・会津エリアでぜひ巡っていただきたい選りすぐりのポイントをご紹介しました。彩り豊かで落ち着きのある会津はまだまだ盛りだくさん。今度の旅行の予定が決まっていない方、次の旅先の候補に加えてみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介したスポットについて深掘り|日本遺産「会津の三十三観音めぐり」

提供:極上の会津プロジェクト協議会
今回ご紹介したお堂や観音像が安置されている寺院などは、「会津の三十三観音めぐり」として文化庁の「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されています。

「日本遺産」には、地域に根付いた歴史的魅力や特色を通じ日本の文化・伝統のストーリーを語る上で欠かせない、有形・無形の様々な文化財群が含まれています。
提供:極上の会津プロジェクト協議会
会津には、日本国内に仏教が伝来した平安時代初期、奈良の都より訪れた徳一大師により仏教が広められ、元より地域に根付いていた山岳信仰と結びつくなどし、独自の発展を遂げました。

江戸時代には全国的に観音めぐりブームが起こり、会津では当時この地域を治めていた保科正之により地域内の観音めぐりが整備されたそうです。主に地域の女性グループ(観音講)で、現在の女子旅のような形で実施されることが多く、巡礼の際は、お堂を前に皆で「御詠歌(ごえいか)」を詠い納めたとのこと。旅の途中には温泉地などに立ち寄り、日頃の疲れをねぎらい合いながら、グループ内での親交を深めたと言われています。現在も会津地域には観音めぐりを行う風習が残っています。

会津17市町村と民間団体でつくる「極上の会津プロジェクト協議会」では、会津地域の「日本遺産」をはじめ、さまざまな観光情報を「極上の会津」公式サイトで公開中です。

コンプリートできたら嬉しい♡「会津遺産カード」

なお、会津の日本遺産スポットの近くにある指定窓口で、御朱印サイズのカード「会津遺産カード」をGETできますよ◎市町村によって絵柄も色も違っているので、ぜひ揃えてみてくださいね!

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