日本の夏も暑いですが、世界にはもっと暑い場所があります。世界歴代最高気温は、なんと56.7℃!?今回は、信じられないぐらい暑い最高気温を記録した場所を世界気象機関(WMO)のデータに基づいて、ランキング形式でご紹介します!(なお情報は記事掲載時点のものです。)
情報は記事掲載時点のものです。施設によって営業時間の変更や休業などの可能性があります。おでかけの際には公式HP等で事前にご確認ください。RETRIPでは引き続き、行き先探しに役立つおでかけ情報を提供していきます。
【今までの第1位】58.8℃(イラク / バスラ)
世界最高気温は、1921年7月8日にイラクの「バスラ(Basra)」で観測された58.8℃と思っている方も多いはず。観測以来長い間そう信じられてきましたが、世界気象機関(WMO)は気温の測り方が間違っていたとし、今では違う場所の記録が正式な世界最高記録としているんです。
とはいえ、イラク南東にある港湾都市のバスラは、日本に比べたらとっても暑い場所!乾燥していて、夏の期間は長く、40℃を超える日が多くて50℃近くまで気温が上昇する日も。それが通常なんて、耐えられないですね。。
第1位 56.7℃(アメリカ / デスバレー)
第1位は、アメリカの「デスバレー(Death Valley)」で1913年7月10日に記録された56.7℃!!世界最高気温を観測したとして話題になり、観光地化していますよね。塩が地面を覆う「バッドウォーター」や、「ひとりで動く石」が並ぶ不思議な光景など、過酷な気候が生んだ絶景が多く見られるスポットでもあります。
デスバレーでは、暑すぎて地面で目玉焼きも焼けてしまうんだとか!ラスベガスから訪れる多くの日帰り観光客も実践していますが、国立公園管理当局は、公園内のゴミが増えるため「直接地面で目玉焼き作らないで」と呼びかけています。やる時はフライパンやアルミホイルの上で行い、後片付けもきちんとしましょう。
第2位 55.0℃(チュニジア / ケビリ)
第3位は、1931年7月7日にチュニジアの町「ケビリ(Kebili)」で記録した55.0℃。アフリカではサハラ砂漠の中の方が暑いイメージですが、世界気象機関(WMO)ではこの記録がアフリカ内最高記録とされています。
アルジェリアとの国境付近にあるこの町は、チュニジア最大の塩田、ジェリド湖の大部分を占めていて、夏は40℃を超え暑く、冬はマイナス5℃を下回り寒いので、とても暮らしにくい過酷な場所なんだそう。しかし、ケビリには古くから人種さまざまな多くの人々が住んでいるので、人が生活している町の中では世界で最も暑い場所といえますね。
第3位 53.9°C(クウェート / ミトリーバ)
第3位は、クウェートの「ミトリーバ(Mitribah)」で2016年7月21日に観測された53.9℃!ミトリーバはクウェート北西部に位置する気象観測所。そのため信頼性が疑われているデスバレーなど他の地域の記録に比べてデータの信ぴょう性が高く、もしかしたらこの53.9℃が世界最高記録かもしれません。
クウェートはイラクの下にあるアラブの国で、この日周辺の国を含めて広範囲で50℃前後という非常に高い気温を観測したそうです。イラクやサウジアラビアの首都など、人が多く住んでいる地域も含みますが、果たしてこのまま温暖化が進んでも人は住み続けられるのでしょうか。
第4位 53.7℃(パキスタン / トゥルバット)
第4位は、パキスタンの「トゥルバット(Turbat)」で2017年5月28日に記録された53.7℃。この記録と第3位だったミトリーバの記録は、観測当時から今まで54.0℃とされてきましたが、2019年に世界気象機関(WMO)によりそれぞれ訂正されました。
トゥルバットをはじめパキスタン全土を熱波が襲いましたが、この年、この猛暑の時期とラマダーン(イスラム教徒が1ヶ月間昼間の飲食を断つ宗教儀礼)の時期が重なり、被害が拡大したそう。恐ろしい暑さですね。
番外編 日本
第1位 41.1℃(埼玉県 / 熊谷)
日本の歴代最高気温は、2018年7月23日に埼玉県 熊谷で記録された、41.1℃。世界最高記録に比べると低く感じますが、41.1℃も十分高いです。ご当地かき氷の「雪くま」は、熊谷の厳しい暑さを乗り越えるのに不可欠な存在です。
第2位 41.0℃(岐阜県 / 美濃・金山、高知県 / 江川崎)
次いで第2位には、2018年に岐阜県の美濃や金山、2013年に高知県 江川崎で記録された41.0℃が並びます。最高記録がどんどんと更新されていき、日本がさらに暑くなっているのがわかりますね。
暑さ対策が一番大事
世界には日本よりも暑い地域がたくさんありますが、日本の暑さも十分怖いですね。暑いのはどうしようもありませんが、その対策を万全にするのが大事です。身体にしっかりと向き合って次の夏も乗り越えましょう!(なお情報は記事掲載時点のものです。)