恐怖の湖、ナトロン湖
アフリカ・タンザニア北部アルーシャ州にある強アルカリ塩湖。湖の名の由来である「ナトロン」は、古代エジプト人がミイラをつくる際にも乾燥剤として用いていたという化合物。つまりナトロン湖は、自然が生み出した化学薬品の湖と言えるでしょう。しかも、この地域は日中40度を越える暑さにもなり生き物にとってはとても過酷な環境なのです。
なぜ石化してしまうの?

高い塩分濃度に、60℃の水温。そんな湖に触れたら、動物にとってはかなりの大ダメージです。ナトロン湖に入った直後、湖はまるで生きているかのような姿のまま動物の体を石へと変化させ、乾いた状態で永遠に保たれます。


この動物の石灰化については多くの謎に包まれています。どのように石化していくのか・・・目の当たりにした者は誰もいないのだとか。
生きていられるのは、フラミンゴだけ

実はナトロン湖はフラミンゴの繁殖地としても知られています。ナトロンは、塩分によって多くの藻が発生する地域で、それらを主食とするフラミンゴのエサの宝庫。また、過酷な環境から捕食動物も生息せず、天敵もいないことからフラミンゴにとっては住みやすい地域となっています。
動物たちが湖に落ちてしまう理由

動物たちがなぜ湖に飛び込み、どのように死んでいったのかは多くの謎に包まれています。化石化した動物の写真を撮り歩いて写真集「 Across the Ravaged Land」を出版したニック・ブラント(Nick Brandt)さんの憶測では次のように考えられています。

もしも人間が落ちてしまったら・・・

実例がないため、これもまた謎に包まれています。徐々に体が石化していくの・・・かも?過酷な環境から訪問者の少ないナトロン湖ですが、個人的に行くことはできるそう。ぜひともその謎を解明したいところですね。
不思議な魅力を感じる「ナトロン湖」

いかがでしたか?不思議な魅力を感じる「ナトロン湖」。ぜひこの謎に迫ってみてくださいね♪