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みなさん「タージマハル」ってご存知ですよね？
インドのアグラにある美しく白亜の巨大な建物で、実はお墓ということを知らない人もいるのでは？この「タージマハル」は、強大な力を持った時の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、自身が愛した妃の為に巨額の建設費用をつぎ込んで建設されました。
ここタージマハルはインドを代表する観光スポットとしても人気の場所ですよね。
「タージマハル」建設の背景とは？
「タージマハル」は、16世紀の初めから19世紀後半までおよそ300年以上続いた安定したイスラーム国家であるムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に逝去した愛妃ムムターズ・マハルを埋葬するために建設した総大理石の霊廟です。
「タージマハル」は1632年に着工され、出来上がるまでになんと22年を要しました。なぜそんな莫大な費用と年月をかけてお妃のお墓を作る事ができたのか？それは、当時のムガル帝国が繁栄していて、安定した政治支配の下、さまざまな産業が発達していたからです。
「タージマハル」の建設に使われている材料がすごいんです！
これほどの材料ですので、もちろん加工する技術者も非常に優秀な方を世界中から集めたといわれています。「タージマハル」の美しさは見た目だけでなく、その材料までが洗練され、その細部に至るまで、まさに完璧を求めた、という事なのかもしれません。
中でもムガル帝国の木綿産業は、当時「世界でもっとも進んだ製造業」と言われる程の産業で、世界中の人々が、インドの木綿を求めてムガル帝国を訪れました。実は後にイギリスで産業革命が起こったのも、インド木綿が原因の一つと言われるほど、当時のインドは木綿によってその繁栄を極めていました。
他にも、全体で28種類もの宝石・宝玉がちりばめられているんだとか。本当に様々な地から洗練された最高質の材料が集められ、「タージマハル」は建設されたんですね。
建設の裏に隠された美しくて悲しい物語があったんです！
繁栄していた帝国を築き、何不自由していなかったはずのムガル朝第 5代皇帝のシャー･ジャハーンですが、一夫多妻制の文化の中、生涯一人の女性を愛しつずけたことは、今でも多くの人の心を掴んでいます。
しかし、「タージマハル」の建造は、莫大な時間とお金がかかってしまい、その無駄遣いが原因で時の皇帝シャー・ジャハーンは自身の息子に幽閉されてしまいます。実は、「タージマハル」のタージは、ムムターズを略した愛称。そんな事実も知ると、シャー・ジャハーンの妃への愛が伝わってきて、胸が痛みますよね。
また、皇帝シャー・ジャハーンは、「タージマハル」と対をなす形でヤムナー川を挟んだ対岸に黒大理石で出来た自身の霊廟を作ろうとしましたが、結果的にその霊廟の建設は行われませんでしたが、それほどまでにお妃を愛していた、ということでしょう。
自身の霊廟の建設の夢は叶うことなく、アグラ城から白く輝くタージマハルを眺めつづけ愛妃を思いながら、皇帝シャー・ジャハーンはその生涯を終えてしまうことになります。実はこのような愛の物語がこの「タージマハル」には隠されているのです。
美しすぎる建物をご覧ください！
たしかに、まるで絵を見ている様な非現実的な美しさが「タージマハル」からは伝わってきますよね。
これは余談ですが、他のイタリア産の白大理石を用いた寺院が毎年大理石を磨いているのに対して、「タージマハル」は、西インドのクンバリアーやマクラーナの白大理石を使用している為、一度も磨いたことのない程の美しさを保っています。
世界一の美しさを誇る霊廟「タージマハル」にぜひ足を運んでみてください！
「タージマハル」は、首都デリーからは車やバスで5時間のアグラという場所にあります。インドの鉄道を使う際には、十分注意も必要なので、事前によく調べていくことがおすすめです。
住所： Agra, Uttar Pradesh 282001 インド
電話:+91 562 222 6431
電話:+91 562 222 6431
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