蘇州古典園林って知ってる?
蘇州古典園林とは、中国江蘇省蘇州市にある庭園の総称で、拙政園、留園、獅子林、滄浪亭、網師園、耦園、芸園、退思園、環秀山荘という9つの庭がユネスコの世界遺産として登録されています。
ちなみに中国には文人が自らの世界観を表現して作った名庭園が多くありますが、その中で最も有名なのが北京の頣和園と河北省承徳市の避暑山荘。そして蘇州の拙政園と留園の四つの庭園が合わせて「中国四大名園」と呼ばれています。
①▷環秀山荘(环秀山荘)※穴場庭園
蘇州刺繍は実際に目の当たりにすると、一般的にイメージされる刺繍とはまったくの別もの。細糸から作り出される繊細で芸術的な作品に驚くこと間違いなしです。
見てください!この1糸1糸の細かさと、糸だけで表現する絵の繊細さ、色、グラデーション。しかも蘇州刺繍は、裏側から見ても結び目などない絵として完成しているのです。
ちなみに直売所もあるので、刺繍のおみやげを買うことも。庭園と合わせて、是非、刺繍の世界にも酔いしれてくださいね。
②▷芸園(艺圃)※穴場庭園
芸園までは住宅街の中を、手書きで書かれた案内を通っていきます。道も狭いため車で行くことはできません。しかし、だからこそ現地の方々がごはんを食べていたり、洗濯物を干していたり、猫がのんびりと寝ていたり。その場の空気感を楽しみながら向かえることも、この庭園の魅力と言えます。
こちらは、乳魚亭から見た景色。左側にある岩の山は太湖石を積み上げて作られた空間になります。
中国の庭園の特徴の一つは、自然造形物と人工的に作られたものとのこうした融合の美しさ。そして、水辺を中心に張られた回廊を渡り、見る角度によって移りかわる景色や水に移る造形物の幽玄さを楽しむところにも面白みがあると言われています。
③▷拙政園(拙政园)
5万2000㎡と広大な園内は、中園、西園、東園と住居部分に大きく分けられます。
拙政園の主な景区となる中園は、池を中心に配した中国庭園の定番的なつくり。西園はもともとは「補園」で、緻密な構成と池ぎわに建つ亭閣が特徴。東園は平らな丘、松、竹やぶなどを配した明るく清々しい空間になっています。また住居は典型的な蘇州民居で、いまは園林博物館の展示ホールとなっています。
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④▷留園(留园)
この庭園は住居と祠堂、家庵、園林が一体化している、いわゆる「私家園林」と呼ばれるスタイル。
池の水は澄んで静寂の気を漂わせ、そのまわりを築山(つきやま、人工的に作られた山のこと)が囲み古木がそびえ、季節おりおりの花が目を楽しませてくれます。