温石!シンのグルメ日記
焼津駅より徒歩15〜20分の場所にある日本料理屋さん 温石。
静岡焼津の食材を使用した、こだわりの和食をいただける全国屈指の人気店。2021年2023年日本料理east百名店だけでなく、2020年より4年連続で食べログgold、silver、bronzeに選出されています。
TableCheckでネット予約を取られており、土日はかなり早い段階から満席になっているようですが、平日であれば予約可能。店内はコの字型のカウンター席と、個室が用意されているようで、高級店ならではの静謐な雰囲気に圧倒されますね。
今回いただいたのは、夜のおまかせコース。焼津で取れた鯵のきゅうり巻きに、梅肉のアクセントを加えた美しい一皿でコーススタート。じゃがいもの甘味とカラスミの塩味が絶妙なバランスで交わっている、馬鈴薯とカラスミの金鍔。カリッとした食感と弾力のある身が印象的な鯵煎餅。あっさりとした旨味抜群のお出汁に、大ぶりな食材を組み合わせた焼きなす、エボダイ、針生姜の椀物。美しく丁寧に包丁を入れたアオリイカと、淡白なようで噛むと旨味が滲み出てくるハタのお刺身など、一皿ごとのクオリティが高いのはもちろんのこと、料理の提供順やサイズ感まで計算され尽くしています。
ほろりと柔らかい太刀魚に、蓮根と衣の食感をプラスした、太刀魚と蓮根の包みあげ黄身醤油添え。鮑の肝ソース特有のコクと苦味や穂紫蘇の香りが嬉しい、蒸し鮑、タイラ貝、モロヘイヤ。通常のカボチャとは異なり生食用に品種改良された、鮮やかな黄色が美しいコリンキーの胡麻和え。皮目を香ばしく炭火で焼き上げて、身が崩れないよう皮をハサミでカットした後包丁を入れる、旨味を閉じ込めた金目鯛の鱗焼きと素晴らしい海鮮料理の数々は圧巻。特に温石さんの名物料理である金目鯛の鱗焼きは、特製の実山椒醤油を合わせることで味の深みが増しており最高です。
金目鯛と同じく実山椒醤油でいただく大きな椎茸。クイっと飲んで野菜の味を楽しむ枝豆の擦り流し。餡まで飲みたくなるような、極上の鱧のそぼろ餡掛けは、折戸なす、自家製唐辛子味噌を添えて。締めの食事に新生姜のご飯、金目鯛と甘長とうがらしのご飯、浜名湖の青のりが入ったお煎餅ご飯と、3種類の味を楽しめるのも嬉しいポイントでした!
水菓子の山梨県産白峰(白桃)は、糖度の高さと瑞々しさが段違い、ピンとした空気の中でたててくれる緑茶と薄皮のどら焼きも素晴らしく、高評価も納得の日本料理店だったので、ぜひ訪問してみてください。
ごちそう様でした!