城の魅力を存分に堪能できる金沢城公園。圧巻は五十間長屋の日本古来の木造軸組工法!

明治2年(1869年)まで加賀藩前田家の居城だった金沢城。その後、第二次世界大戦の終戦までは陸軍の拠点として陸軍第九師団司令部が設置されていましたが、戦後は城内に国立金沢大学が置かれ、本部キャンパスとして利用されていました。五十間長屋は、前田家十四代が居城として使っていたころから130年あまりの歳月を経て平成13年(2001)年に復元され、明治以降に建てられた木造城郭建築物として、全国最大規模の雄姿を誇っています。加賀百万石の栄華を誇った往時の城郭の雰囲気を残し、歴史を偲べる公園となっている金沢城公園のほぼ中央に位置する五十間長屋の見どころをご紹介します。

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このまとめ記事の目次

五十間長屋とは

加賀百万石前田家の居城、金沢城。14代400年もの歴史を刻んできたこの城は、平成13年(2001年)に、古絵図や古文書などをもとに菱櫓(ひしやぐら)、五十間長屋(ごじっけんながや)、橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)が復元されました。

五十間長屋は、石垣や土塁の上に建てられる長屋造の櫓(やぐら)で多聞櫓と呼ばれています。その名前の由来は大和国を平定した松永久秀が多聞山城を築きその櫓の内に多聞天(四天王のひとつで北の守神)を祀っていたことに由来しているそうです。

現在は金沢城公園のシンボルともなっている五十間長屋(ごじっけんながや)は、入館料が必要ですが内部を見学することもできるようになっています。じっくりと時間をかけてご覧いただきたいと思います。五十間長屋から金沢城公園の眺めもなかなか良いですよ。

金沢駅からは歩いても30分足らずで行ける距離ありますのでお気軽にお出かけください。

五十間長屋は武器庫だった

五十間長屋の内部は見学することがてきます。五十間長屋は、物見櫓(ものみやぐら)として重要な役割を果たし菱櫓(ひしやぐら)と二の丸の正門となる橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)をつなぐ多門櫓(たもんやぐら)と呼ばれる櫓です。

多聞櫓とは石垣や土塁の上に建てられる長屋造の櫓のことを呼ぶそうです。2階へ上がってみるとよくわかるのですが、太い松の梁や木組などをそのまま見ることができます。2箇所の石落しや鉄砲狭間となる格子窓などが見学できます。当時は石落としの石や鉄砲の玉など木箱などに詰めて整然と並んでいたのでしょうか。そんな当時の状況をイメージしてみるのもよいかもしれません。

この再現された五十間長屋は、日本古来の木造軸組工法と呼ばれる方法で作られており、もちろん釘やボルトは1本も使っていません。当時の武将と同じように格子窓のそばに佇んでみたり、床に座り込んだりしてしばし時を忘れてみてください。

五十間長屋の不思議な文様のなまこ壁

五十間長屋の壁面上部にも使われているなまこ壁。もともとは江戸時代に武家屋敷で使われていた防火・防水のための壁です。壁塗りの様式のひとつで、壁面に平瓦を並べて貼ってあり、瓦の目地(継ぎ目)に漆喰をかまぼこ型に盛り付けて塗る工法でその目地がナマコに似ていることから「なまこ壁(なまこかべ)」と呼ばれているそうです。

なまこ壁の瓦貼りは、板張りの壁よりも耐久性に優れているそうですが、当然手間も費用も板張りよりも高価となるためコスト高ということになります。そこは、加賀百万石の財力を生かした工法ということなのでしょう。また、耐久性だけでなく、銀色になる鉛瓦が城全体に気品をもたらすという特徴もあるようです。

このなまこ壁は金沢城のあちらこちらで見かけることができます。三十間長屋、石川門、橋爪門そして、五十間長屋の壁面です。金沢城のほかには、新発田城の二の丸隅櫓が有名です。

五十間長屋 周辺のおすすめランチスポット

鮨 歴々

エキナカでもこんなに美味しい寿司に巡り合えるって、さすが金沢ですね。五十間長屋にお出かけの際にはぜひ立ち寄りたいお寿司屋さん、JR金沢駅百番街にある鮨 歴々さん。ランチとはいえ、ぜひ“お好み”でウカンター越しに注文してください。本日のおすすめネタを握ってくれます。

鮨 歴々 百番街店

石川県金沢市木ノ新保町1-1

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茶屋 見城亭

五十間長屋の裏手、徒歩でも10分ほどのところにある、茶屋 見城亭。見どころいっぱいの金沢なので、ランチはサクっと行きたい方におすすめです。とはいえ、窓際の席からは金沢城門がしっかりと眺められる雰囲気抜群のお店です。
tabelogで見る

茶屋見城亭

石川県金沢市兼六町1-19

3.09 343

ジャルダン ポール・ボキューズ

五十間長屋のある金沢城公園のすぐ南側の広大な庭園に囲まれた大正時代に建てられたレンガ造りの「しいのき迎賓館」の中にある優雅なレストラン、フレンチのジャルダン ポール・ボキューズ。

金沢を代表する文化遺産に囲まれた特別な場所で、ミシュラン三ツ星を50年連続で獲得しているシェフの自慢のフランス料理をお楽しみください。海の幸、山の幸あふれる豊かな金沢の美食文化が味わえます。土日は予約で満席となることも多いので早めに予約をお願いします。

五十間長屋 交通アクセス

【住所】石川県金沢市丸の内1-1
【TEL】076-234-3800
【金沢城公園入園料】無料
【入館料】菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門
大人(18歳以上):310円
小人(6歳~17歳):100円
【営業時間】菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門・河北門
9:00~16:30
【交通手段】
バス:JR金沢駅 兼六園下バス下車
タクシー:JR金沢駅 10分

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓

石川県金沢市丸の内1-1

3.34 014
一度は現物を見てみたい、そんな気持ちになっていただけましたでしょうか。城マニアでなくとも五十間長屋に一歩足を踏み入れれば、戦国時代の武将の気分を味わうことができるかもしれません。ぜひ参考にして下さい。

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