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高貴なる男装の女王!ルクソール「ハトシェプスト女王葬祭殿」の魅力

古代エジプトの都・ルクソールにある「ハトシェプスト女王葬祭殿(Deir el Bahri)」は、第18王朝の5代目にあたる謎の女ファラオ、「女王ハトシェプスト(Hatshepsut)」ゆかりの歴史スポットです。美しい彩色の壁画やレリーフが残る断崖の神殿は見どころたっぷりで、思わず太古のロマンに思いを馳せてしまうでしょう。紀元前6000年の頃にはすでに高い文明を持ち、ビールやパンのある生活を楽しんでいたというエジプトの王族たち。そんなファラオの国の神秘スポット「ハトシェプスト女王葬祭殿」をご紹介します。

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このまとめ記事の目次

ハトシェプスト女王葬祭殿とは

ルクソール西岸に位置するハトシェプスト女王葬祭殿(Deir el Bahri)は王家の谷の東、断崖のふもとに建てられたエジプトで唯一の女王の神殿で、各階テラス付きの3階建てです。2階にはアヌビス神とその妻ハトホル女神の礼拝所、3階はハトシェプスト像が建つ至聖所になっています。
ハトシェプスト女王は、旧約聖書の主役ともいえる「モーセ」を育てた“ファラオの娘”であるとの説があります。紀元前3000年頃にはすでに高度な文明をもっていたといわれるエジプトですが、その研究が始まったのはナポレオンによる1798年(江戸寛政元年)のエジプト遠征以降のことで、わずか200年前です。考古学の常識は日々変化している感があります。

幻の女王ハトシェプスト

ハトシェプスト女王葬祭殿を造営したトトメス1世の王女・ハトシェプストの存在は、1829年に初めて発見されるまで歴史から消されていました。ファラオと同一視される「ホルス神」が男神であることから、当時のエジプトの習わしとして王位継承はファラオの第一王女の夫と決まっていたのですが、彼女は男性として自ら王位に就いたのでした。
正統な王位継承者である義理の息子を退け、男性顔負けの政治力を発揮して異例の女ファラオとなったハトシェプスト。没後にハトシェプスト女王葬祭殿のレリーフが削り取られるなど歴史から消された形跡が見られることから、発見当時は反対勢力の恨みとされていましたが、のちの研究結果によればそれほど単純な話でもないようで、真相はやはり謎のままです。

見どころ①ハトホル女神礼拝所とアヌビス神礼拝所

ハトシェプスト女王葬祭殿の芸術的な礼拝所を護る神々はどれも美しく、創造性に富んでいます。アビヌスはミイラを造る神であり、王家の墓を守る守護神とされ、エジプト原産の犬であるファラ・オハウンドによく似た犬の顏をもつ神さまです。
牛の顔をもつハトホル神は、ときに牝牛の姿で表現されることもあります。ハヤブサの頭をもつ太陽神・ラーの妻で、エジプトの神像では珍しく正面顏で作られているのが特徴です。1階から2階へと続く神殿中央のスロープは、そのまま3階のテラスへと延びています。

見どころ②王女の墓所へと続く至聖所

ハトシェプスト女王葬祭殿の3階テラスには、最初のミイラといわれる再生と復活の神・オシリスのポーズをとるハトシェプスト女王の立像が並んでいます。王冠をかぶり、全身を包帯で巻かれたミイラとしての姿がオシリスの特徴で、エジプトの民にパンの焼き方やビールの製法を伝えた神だといわれています。
ハトシェプスト女王は異母兄弟にあたるトトメス2世と結婚しますが王子に恵まれず、夫亡き後は妾の子トトメス3世の摂政として実権を掌握し、最後には男性としてファラオの地位に就きましたが、王名表にその名は残っていません。性同一性障害説もありますが、ハトシェプスト女王葬祭殿の設計者である側近のセンムトという男性が愛人だったとの説もあります。

いつか訪れたい旧約聖書の世界

ファラオの国の神秘スポット「ハトシェプスト女王葬祭殿」をご紹介しました。この地は1997年(平成9年)11月に日本人を含む観光客62名がテロの犠牲になっていますが、それでも人気は衰えません。エジプト・ルクソールへお出かけの際は、ぜひ参考になさってください。

基本情報

所在地:Egyptian Environmental Affairs Agency,, Qesm Al Wahat Al Khargah, New Valley Governorate,
TEL:+20 114 798 5137
営業時間:6:00~17:00(冬期~16:00)
料金:30E£
アクセス:ルクソール国際空港より車で50分

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