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ストライキ決行!「ラムセス3世葬祭殿」新王国時代随一の美神殿

エジプトの古都ルクソールの西岸に位置する古代遺跡・メディネト・ハブ(Medinet Habu)にあるラムセス3世葬祭殿(Mortuary Temple of Rameses3)は、古代エジプト最後の偉大なるファラオとして知られる紀元前1182年の新王国第20王朝2代目・ラムセス3世が、約100年前のファラオであるラムセス2世の葬祭殿「ラムセウム」を真似して建設したものです。ラムセス3世葬祭殿は深く刻まれた壁画やレリーフ、当時の美しい彩色が残る列柱室など見どころも多く、ナイル川西岸エリアの中でも人気の高いスポットです。

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このまとめ記事の目次

ラムセス3世葬祭殿とは

ラムセス3世葬祭殿(Mortuary Temple of Rameses3)は、ハトシェプスト女王葬祭殿やラメセス2世葬祭殿などが建ち並ぶルクソール西岸「王家の谷」に位置します。かつてハブ一族が棲んだことから“メディネト・ハブ(Medinet Habu)”と呼ばれるエリア内にあり、ラムセス2世の葬祭殿を真似て建てられたといわれています。
ラムセス3世は紀元前1182年から1151年頃まで在位した第20王朝2代目のファラオです。エジプトとファラオの歴史は紀元前30年のプトレマイオス朝・クレオパトラの時代まで続きますが、古代ギリシャが暗黒時代と呼ばれた混乱期に、外敵の攻撃を受けながらラムセス2世の統治を目指して戦い抜いたことから“最後の偉大なファラオ”と呼ばれます。

日が沈むナイル川西岸エリア「王家の谷」

偉大なエジプト文明を育んだ世界三大河川のひとつ“ナイル川”は、アフリカ大陸の東北に源を発し、エジプトの古都ルクソールを流れて地中海へと注ぐ総延長6,600キロにもおよぶ大河です。その流れはルクソールを分断しているため、市域は東岸と西岸とにわかれています。
日が昇るナイル川の東岸は生の象徴とされ、カルナック神殿やルクソール神殿などの建物が建てられています。日が沈む西側は死を象徴するエリアで、ツタンカーメン王の墓で有名な「王家の谷」「王妃の谷」などがあります。王墓の盗掘を避けるために断崖が掘られたとされ、60にもおよぶ新王国時代の歴代ファラオの墓所が存在します。

見どころ①巨大塔門と戦争レリーフ

ラムセス3世葬祭殿の入り口は、シリアの城砦を模したといわれる「シリア風の門」です。脇には美しい彫刻が施されたプトレマイオス朝の建物もあり、周囲の壁面を飾るレリーフは一様にリビア、ヌビア、シリア、海の民との相手に3度の戦いで勝利したラムセス3世の武勇伝を伝えています。傍らには獅子の頭を持つ戦いの女神・セクメトの石像が鎮座しています。
シリア風の門を抜けると高さ22m、幅66mにもおよぶ堂々たる第一塔門です。高い技術力を感じさせる左右対称の美しいレリーフは、シリア人やヌビア人を成敗するラムセス3世の姿を描いたもので、西岸の葬祭殿の中でも特に保存時状態が良いといわれます。正面の四角い窓は旗を立てるために設けられたものと考えられています。

見どころ②ラムセス3世の葬祭殿

ラムセス3世葬祭殿の第一塔門を抜けると円柱が建ち並ぶ第一中庭、第二塔門、第二中庭、神殿、至聖所と一直線に続きます。第二中庭の天井画は特に状態が良く、新王国時代の最も優れた遺跡のひとつですが、びっしりと描かれたレリーフはやはり戦争の記録です。海の民との海戦でエジプト軍が一斉に矢を放つ有名な彫刻もこの神殿に残っているものです。
最奥の至聖所は損傷が激しいものの、重厚な石柱や彫刻が往時の面影を残しています。ヒエログリフを深く刻むことでファラオの名が改ざんされることを避けたそうです。この時代には労働者階級による史上初のストライキも決行されていますが、驚くべきことに当時の労働者にはその権利が認められていたといいますから、さすがは高度な文明国家です。

いかがでしたか?

ラムセス3世葬祭殿をご紹介しました。外敵の脅威から領土を守るため果敢に活躍したラムセス3世。その死因は長く謎とされていましたが、のちの研究で王位継承権をめぐって暗殺されていたことが判明しました。関与した38名が処刑されたとの記録も残っています。ラムセス3世の死後、高度な文明により栄華を極めた巨大帝国は急速に衰退していきました。

基本情報

所在地:Thebes, Luxor, Egypt
営業時間:6:00~17:00(夏期は~18:00)
料金:LE25
アクセス:東岸ルクソール神殿前からフェリーに乗り、西岸フェリー船着場より車で5分。

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