新潟県村上市とは
現在の中心商店街をなす本町通りが町人町で、山麓の士族の街は「村上本町」と呼ばれていました。古くから2、7日の六斎市場で賑わい、西奈弥(せなみ)羽黒神社で行われる村上大祭に引き出される山車は、名物で昔の面影を偲ばせています。
茶の商業的栽培の北限といわれる村上茶と、新潟県の文化財工芸品に指定されている堆朱が名産です。藩の殖産興業策から発展した三面川のサケ魚は、今も盛んです。その収益は藩士の育英資金に利用され人材の要請に役立ってきました。
1.岩船大祭【新潟県村上市】
岩舟大祭は、神様が「石の舟」でこの地にお越しになったという伝説に由来する、岩舟神社の例祭です。「舟囲い」とも謂われ、その年の海の恵み・山の恵み・あらゆる生業(なりわい)に感謝する、この地方の一年を締めくくる秋まつりです。
人々の「木遣り歌」に合わせ、玉槍、御神輿、おしゃぎり屋台(9台)が町中を練り歩く祭行列は、華やかで勇壮です。たくさんの提灯が揺られながら、「とも山行事」が終わる夜遅くまで続きます。お祭り・イベントを楽しむ見物客も多くいます。
基本情報
【開催】10月18日(宵宮)、10月19日(本宮)
【会場】新潟県村上市岩船三日市9-20 岩船神社
【問合せ先】村上市商工観光課観光交流
【電話番号】0254-53-2111
2.村上市あらかわ大祭【新潟県村上市】
お祭り・イベントは、商工会青年部の有志の威勢のいい神輿(みこし)の練り歩きで幕を開けます。ステージのアトラクションでは、村上高等学校のダンス、荒川中学校の吹奏楽部や、保内小学校の鼓笛隊の演奏などが観客を楽しませます。
民謡流しでは、事業所やスポーツクラブなど24団体、700人を超える踊り子が参加します。着物や浴衣などで揃えたチーム衣装で坂町駅前通りを華やかに舞いました。二日目は花火大会です。花火が新潟県村上市の夜空を鮮やかに彩り、観客を魅了します。
基本情報
【開催】毎年8月第1金・土曜
【会場】新潟県村上市坂町駅前通
【問合せ先】村上市あらかわ大祭実行委員会事務局(荒川支所産業建設課内)
【電話番号】0254-62-3105
3.村上大祭【新潟県村上市】
7日午前0時。太鼓の音が鳴り響き、祭礼の始まりを告げると、各町内では羽黒神社への出発準備を始め、まだ夜も明けやらぬ午前5時ごろになると三々五々、神社前に19台のシャギリ屋台が集合し、午前8時の花火を合図に、御神霊を載せた神輿が出発します。
お祭り・イベントのメインは、稚児行列を先導に町内を巡行する「お旅神事」ですが、圧巻は19台のオシャギリです。村上伝統の堆朱・堆黒の粋をこらしたオシャギリの中には、200年以上前の作のものもあり、まさに絢爛たる美しさを競っています。
基本情報
【開催】7月6日(宵祭り)、7月7日(本祭り)
【会場】新潟県村上市
【問合せ先】村上市商工観光課観光交流室
【電話番号】0254-53-2111
4.瀬波大祭【新潟県村上市】
神霊が神輿に移されると、祭りの始まりを告げる先太鼓を先達に、渡御行列が始まります。これに屋台が続きますが、先頭の浜町の屋台には、神社の祭神である気比大神が敦賀から海路を使い、瀬波の地に上陸したことに由来して、気比丸が乗せられます。
屋台は、夜遅くまで町内を練り歩き、浜町の坂の下に集まり、ここから、盆唄にかえて、木遣り唄が歌われます。木遣り唄が最高潮に達したところで、太鼓の乱打で、浜町の坂を一気に駆け上がります。お祭り・イベントのクライマックスの場面です。
基本情報
【開催】毎年9月4日
【会場】瀬波神社
【問合せ先】村上市商工観光課観光交流室
【電話番号】0254-53-2111
5.城下町村上町屋の人形さま巡り【新潟県村上市】
村上藩の城下町として栄えた新潟県村上市は、幸いにも戦災や災害にみまわれることなく、文化財として保存されている武家屋敷が点在し、今も人が暮らしている町屋が数多く立ち並んでいます。お祭り・イベントとしても、体験をおすすめするイベントです。
人情厚い村上の人たちは、おもてなしが大好きです。人形や町屋について、暖かみのある村上弁で、じっくり説明してくれます。故郷に帰ったような、ほっこり感が味わえます。こんな風に地元の人と触れあう機会を楽しみませんか。
基本情報
【開催】2016年3月1日(火曜日)~4月3日(日曜日)
【会場】村上市/旧町人町一帯
【問合せ先】村上市観光協会
【電話番号】0254-53-2258
【アクセス】JR羽越本線「村上駅」より徒歩で8分~、日本海東北自動車道「村上瀬波温泉IC」より車で6分
【料金】無料