豊かな自然に触れたい
今回は江蘇省を流れる長江の北部、塩城市と泰州市のスポットを中心に、雄大な自然や多様な動物たちと出会える観光地を厳選してご紹介します。
①タンチョウヅルの最大の越冬地「タンチョウヅル湿地生態公園」
園内には394種の鳥類、70種類以上の野生動物が生息。特にタンチョウヅルの最大の越冬地として有名です。400haにおよぶ広大な園内はカートで移動。湿地で休む多くの野生の鳥の姿や、夕暮れ時には多くの渡り鳥たちが舞い戻る姿が見られます。
②水鳥の楽園で餌やりもできる「大縦湖旅行リゾートエリア」
大縦湖は30平方キロにわたる広大かつ深い湖で、江蘇省内でもっとも土地が低い地区にあります。景観の美しさは「水郷澤国」と称えられ、南宋時代から知られていました。
葦が茂る水上を巡って湖の船着場へ。観光船に乗り換えて鳥類が飼育されている島へ渡ります。島に渡る途中、近づいてきたモーターボートに操られて水鳥たちが間近に旋回!迫力のシーンが見られます。
島で飼育されている鳥たちは大きな木の下に種類別に分けられています。多くの水鳥に混ざって孔雀の姿も(写真)。近づいてきたタンチョウヅルには、トウモロコシの餌を直接やることも!タンチョウヅルのクチバシは丸みを帯びていて、手に当たっても痛くないんです。ぜひ挑戦してみましょう。
③花の海に遊ぶ「大豊オランダ花園」
④不思議な動物麋鹿(シフゾウ)を間近に!「中華麋鹿園」
園内は200種以上が生息する鳥類の王国でもあり、ハクチョウやタンチョウヅルなど、野生の水鳥も見られます。
広い園内は“サファリパーク”のようにカートに乗って見てまわれます。野生の動・植物が生息する広大な園内には群れをなすアカシカの姿が。現在麋鹿は2000頭以上に増加し、ボスを中心に群れごとに行動します。湿地帯に休む姿、森の中を歩く姿、ときには100頭以上の麋鹿が疾走する壮大な場面が見られることも。
そんななか、「鹿王」とよばれるボスの中のボスは、引退後には特別エリアで悠々自適に隠居生活をおくっています。鹿王の争覇戦は毎年5月下旬〜6月上旬で、勝った鹿王は多くのメス鹿を従えて群れをなします。
⑤農村文化を知って田舎料理を味わう「三官村」
その一つ「三官村」にも、近くを訪れたら是非、足を運んでみましょう。三官村は、農場と牧場、民俗資料館、レストラン、ホテルが一体となった場所で、農園をめぐって季節の花や風景を愛でたり、牧場での乗馬体験もできます。
⑥一面の菜の花を舟で巡る「千島菜花風景区」
こちらは花の季節だけのお楽しみ。塩城市の南西に隣接する泰州市「千島菜花風景区」と呼ばれる場所で、小舟で水郷を遊覧しながら咲き乱れる菜の花を見て回れます。水辺から眺める一面の菜の花に蝶が舞う光景は、とってもフォトジェニック。一生に一度は訪れたい場所の一つです。
⑦筏で水上の森を探検!「興化李中水上森林公園」
同じく泰州市の興化にある「興化李中水上森林公園」は、江蘇省最大の人工湿地生態林園。70万平方メートルにもおよぶ広大な園内には水に強い樹木のメタセコイアの森があり、樹々の合間を縫い縦横にのびる川や曲がりくねった川などがつくられた森林レジャー施設です。森の中に棲む鳥たちのさえずりに耳を傾けながら散策してみましょう。
園内では筏に乗って水上森林を探検することも。筏でめぐる水上の森はジャングルに迷い込んだような感じで気分はまるでトムソーヤ。艪をこぐ水音と鳥のさえずりしか聞こえない、静かなクルーズです。船着場に立ち並ぶバンガローはレストランになっていて、泰州料理を味わうことができます。