台湾のウユニ塩湖?! 絶景『高美湿地』への行き方&ベストなタイミング

今、コアな旅人の間で話題の絶景スポット『高美湿地』をご存知ですか? 有名なボリビアの『ウユニ塩湖』のように、世界が湖面に映り込んで宇宙感たっぷり! 美しすぎて放心…。しかも台北っこにすら訪問を羨まれる「これから盛り上がる」感にも旅心くすぐられるでしょ。さぁ今こそ♬ 実際に辿った空港からの行き方と、訪れるのにベストなタイミングをご紹介いたします。

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このまとめ記事の目次

台北の桃園空港から『高美湿地』への行き方

待ちに待った台湾旅行、限られた休日! 時間を有意義に使いたいものですね。
午前中に桃園国際空港に到着して、そのまま話題のスポット「高美湿地」へ移動するのはいかがですか? 空港から『高美湿地』への道筋はザックリこんな感じです。

【空港→(何らかの手段で)→台鉄の清水駅→(バス)→高美湿地】

大きな荷物はどこに預ける?

この行程では空港が基点になっているので、旅の荷物は全て持ったまま。観光に不要なものはどこかに預けるのがらくちんです。

台鉄の台中駅(町の中心)近くに宿をとった方は、まずはそこに荷物を預けるといいですね。おそらく、高美湿地を訪れる場合、多くの方が台中に一泊すると思います。せっかくですから、台中も楽しんでいただきたいです。おすすめスポットがたくさんありますよ。

また、台中駅には有人の荷物預かり所もあるし、ロッカーもあります。宿に寄る時間がなければ、そこに預けるのもいい作戦です。

なので、桃園国際空港から、まずは台中駅を経由する行程を考えましょう。




*その日のうちに台北へ行く方は、往復に高鉄を使い、荷物は高鉄の台中駅(町外れ)のロッカーに預けるのがスマートです。この場合、台鉄の台中駅は通りません。

台鉄の台中駅への交通手段を選ぶ

まずは台鉄の台中駅をめざします。主な行き方は2つ。乗車時間2時間のバスを使うか、1時間弱の高鉄(=台湾新幹線=台湾高速鉄道)に乗るか。

わたしは、バスを選びました。理由は2つです。


理由1.らくちん

バスを使う行程は、空港のバス乗り場から、台鉄の台中駅前へ、直接行け流のでスマート!

一方、高鉄は乗り換えが多いです。『空港→高鉄の桃園駅→高鉄の台中駅→台鉄の台中駅』まどろっこしいですね。しかも、乗り換えがあるので、結果的に所要時間はほとんど同じになります。

【時刻表】
台鉄はこちら→ http://www.railway.gov.tw/jp/
高鉄はこちら→ https://www5.thsrc.com.tw/jp/
理由2.料金

バスの料金は230元前後、高鉄は540元、バスは1/2ほどで済みます。

しかも、台湾の長距離バスは、イスはふかふか広々、内装はゴージャスなことが多いから、乗り心地抜群なのです、乗ってみるのもいい経験かも。

台中行きのバス

でも、『台湾で新幹線に乗ったよ♪』と、言いたいですよね。乗ること自体がイベントみたいなもの、旅のいい思い出です。

そんな意味をこめて、高美湿地や台中の観光を終えてから、台北の街まで行くときには高鉄を使うのもいい案です。荷物の置き場所問題と、空港から高鉄桃園駅までの移動がないので、乗る価値が高くなります。

桃園空港のバス乗り場へ

では、桃園空港のバス乗り場へ行きましょう。入国して、バゲージをピックアップした後、『BUS』の表示に従って進めば簡単に着きます。

途中、エスカレーターを地下1階に降りたところに『Hi-Life』というコンビニがあります(写真奥)。そこを道なり左に進めば、すぐにバス乗り場。なので、バス車内用の飲食物は、この『Hi-Life』で購入しておくといいですね。

桃園国際空港のバス乗り場への通路

バス乗り場にはいつくか台中行きのバス会社が並んでいますが、料金も所要時間も大差ありません。そのとき1番早く出発する便を選ぶといいと思います。

バスのチケット売り場

さて、あとはバスを待つばかり。チケットを買ったときに教えてもらうバス乗り場の番号を確認したら、ベンチで待ちます。

ちなみに、ベンチ付近には無料のコンセントがあるので、飛行機でスマートフォンなどの充電池を使い尽くした方は、バスを待ちつつ、ここでチャージをどうぞ。

バス乗り場のコンセント

台鉄の台中駅から清水駅へ

2時間ほど、快適に揺られたら台鉄の台中駅の近くに到着です。

台鉄の台中駅

宿やロッカーに荷物を預けて身軽になったら、再び台鉄の台中駅へいきましょう。

ちなみに、清水駅までの路線は田舎なのであまり本数がないです。前もって時刻表を調べておくと乗りっぱぐれがありません。

【時刻表】http://www.railway.gov.tw/jp/
ホームはこんな感じののんびりぐあい。とたんに旅感がにじみ出ます。

台中駅のホーム

ホームにはキオスクもありますよ。乗車時間は30分くらいですが、ドリンクやお菓子など必要であればここでもどうぞ。

ちなみにわたしは台中名菓の『太陽餅』を買いました。蜂蜜ジャムの入ったパイで、1個30元です。ぽろぽろパイ生地がくずれるから吸い込みながら食べてくださいね(笑)。
清水駅に到着です。
帰りの電車の時間は、ネットの時刻表でも調べられるけど、ここで駅員さんに聞くのもありです。

清水駅から高美湿地へのバスの、停留所と番号

駅からはバスで高美湿地へ向かいます。バス停は、駅を出てまっすぐ進んだ初めの信号のある交差点です。向かいにファミリーマートがあるのが目印です。

高美湿地行きバス乗り場付近

バスは、178番 か 179番 に乗って、『高美湿地』で降ります。

清水駅から高美湿地行きバス乗り場

清水駅から高美湿地行きバスの路線表

清水駅から高美湿地行きバスの路線表

なぜかどっちも来ない、ということがあったら、111番 に乗って、『高美湿地旅客中心』で降りるという手もあります。湖観光の入り口とはちょっと離れた場所に停まるので、湖に沿って少々歩くことにはなりますが、知っておくと助かることもあります。

ちなみにわたしのときは、なぜか小一時間待っても178も179も来なかったので111番に乗りました。

清水駅から高美湿地行きバスの路線表

走っていると、車窓がだんだんと湖っぽくなってきます。30分弱も走ると、こうなります。

高美湿地

降車するとき、必ず帰りのバスの時間を確認してください。終バスは早めなので、乗り遅れないように考慮しつつ、観光に没頭してください。でも、バスを逃したら、タクシーという手があります。数台が待機しているので、湖に取り残されることはありませんが、高くつくのは確かです。まぁ仕方ないですね。

高美湿地を歩いてみよう!

178・179番バスは、高美湿地の遊歩道入口の近くに停まります。道路脇の土手に上がれば辺りが見渡せて、すぐにわかりますよ。

木道の入口

湿地の中は、海の桟橋のような木の道の上を歩きます。ここは野生動物保護区になっているので、道の両サイドに降りることは禁止されているのでご注意を。

高美湿地

この木道を歩いて行くと、湖の中を歩けるエリアになります。ただ、それは、干潮のときのみ実現するのです。そう、ここの醍醐味の一つは、潮の満ち引きで様子が刻々と変わることです。

こっち↓は満潮のとき。

高美湿地

赤く染まる高美湿地を、歩けるタイミングと季節は

『潮の満ち引き・夕陽の時間・いい天気』

その3つの要素がうまい塩梅で重なると、夕日が濡れた地面と湖面に反射して、ぐるり赤い天球の世界が現れます。

干潮時刻はどこで調べる?

潮の満ち引きの時間のチェックには、このサイトを参考にしました。
「臺中市清水」という項目でチェックします。
   ↓
http://www.cwb.gov.tw/V7/forecast/fishery/tide_1.htm

ベストシーズンは?

季節でいうと、ベストは夏。

冬は外した方がいいかもしれません。風が、めっぽう強いです。

わたしはこの取材に2度行きました。2月の末と3月中旬です。
2月は寒かったです、風が相当冷たくて! そして雲が厚く夕焼けになりませんでした。

3月は、雨が降ったりやんだり。
まぁそれはそれ。渋い趣のある、水墨画のような世界がいいじゃないですか(笑)。

水墨画のような世界に 赤い傘のカップルだけ。いいじゃない。

雨の高美湿地

雨上がり、色の消えた高美湿地

この風車も、高美湿地を特徴づけます。

そのときどき、大きく姿を変える、気まぐれ小悪魔的な美しい湖と、
いつなんどきも、同じ容姿で堂々と整列してる、なんとも人工的な風車。

う~ん、魅力的な土地ですね。

きっと、行くたびに違う様子を見せてくれる高美湿地。
ぜひ、何度でも訪れていただきたいです。

高美湿地の夜

さて、帰りは同じコースを反対にたどればいいだけです。

ちなみに、その日のうちに台北へ行くことも可能です。高鉄の終電は23:03に台中駅発。23:49には台北駅に着くので(2017年1月現在)、お急ぎの方はそちらをどうぞ。出発駅は台鉄の台中駅ではなくて、高鉄の台中駅からです、そこだけお気をつけ下さい。

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ライター紹介このまとめ記事を書いた人

旅作家 とまこおしゃれパッカー部長。文と写真とドローン空撮。 TVと講演。『離婚して、インド』『世界の国で美しくなる!』(共に幻冬舎) など既刊12冊。2017年9月20日『台湾で朝食を 日常よ、さようなら!』発売

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