アイルランドの西部に位置する首都ダブリンの穴場観光スポット「アイルランド現代美術館(Irish Museum of Modern Art)」は、国内外1940年代以降の現代アートを中心に、ルネサンス期の印刷物などを収蔵したミュージアムです。1680年に建設された王立キルメイナム病院の建物を300万ポンドで改修し、1991年(平成3年)5月にオープンしました。約19.5ヘクタールの庭園やバロック様式の客室、多目的大ホールなど、各種イベント会場としても人気のアイルランド現代美術館をご紹介します。
アイルランド西部の首都ダブリンにある「アイルランド現代美術館(Irish Museum of Modern Art)」は、国内外の現代アーティストによる作品3,500点が収蔵されたアイルランドで有数の歴史的建築物です。1680年に建設された王立キルメイナム病院(Royal Hospital Kilmainham)の建物を利用し、300万ポンドをかけて改築されました。
キルメイナム病院は、ロイヤル・ホスピタル・チェルシー(Royal Hospital Chelsea Museum)の姉妹館としてキルメイナムの高台に建設された退役軍人のための施設で、ナポレオンの墓所があることで有名なパリのアンヴァリッド(Les Invalides)がモデルになっています。400名が収容できるほどの部屋数を有しますが、実際に収容されたのは20名のみで、1922年(大正11年)にはアイルランド島26州が独立して成立したアイルランド自由国(Irish Free State)に渡されました。