本当の「絶景」を見に行ってみませんか?
今回は、そんな皆さんに向けて、3日ほどの休みさえあれば実際に見に行くことができる「北マリアナ諸島」の知られざる絶景の数々をご紹介します。日本から飛行機でわずか3時間半。世界各国を旅して、海の中や星空、虹などの美しい光景を撮り続けている写真家・高砂淳二さんの作品を中心に、お楽しみください。
①輝く海に浮かぶ姿が愛らしい「マニャガハ島」(サイパン)
島の名前の「マニャガハ」は、現地の言葉・カロリニアン語で「ちょっと一休み」という意味。その名のとおり、何もせず、ぼーっと美しい自然を眺めながら「一休み」するのにぴったりの、周囲1.5キロほどの小さな小さな離島です。
島に宿泊施設はありませんが、マリンアクティビティや、おいしいBBQがいただけるレストランなど快適に過ごすための施設は充実。島やその周辺は国定海中公園に指定されており、自然景観がしっかりと保全されているので、いつ行っても変わらぬ素晴らしい景色に出会えます。
②炎のように咲く「フレームツリー」(サイパン/テニアン/ロタ)
日本語の「火炎樹」という名も示すとおり、燃えるような赤い花が、手つかずの自然のなかに忽然とあらわれる様子を、サイパンやテニアン、ロタなど各島で眺めることができます。最盛期は6月ですが、4月から7月頃までと比較的、長く見られる花で、樹の佇まいも良いため、写真に撮ってSNSなどにアップしたくなること間違いなしです。
③1日7回、色彩を変える「マイクロビーチ」(サイパン)
マリアナを代表するビーチがこちらの「マイクロビーチ」。写真のようなピンクから紫にかけてのグラデーションもフォトジェニックですが、このビーチ、実は「海の色が1日に7回変わる」と言われる絶景ポイントなんです。
透明度が高く遠浅の海に、水平線の向こうから続くクリアな空、そして延々と続く粒子の細かい白い砂浜は、私たちが憧れるビーチそのもの。朝から夜にかけて、エメラルドグリーンやコバルトブルー、ピンクに濃紺など、様々な色彩にその姿をかえていく美しい姿を、ずっと眺めていたくなること請け合いです。
④南十字星にも出会える「スターゲイジング」(サイパン・テニアン・ロタ)
そして圧倒的な数の星たちが輝く空の絶景。「ラッテ・ストーン」の先に見る星空は、まるで古代へタイムスリップしたかのような不思議な感覚にもさせてくれます。
降るような、という表現がぴったりの満天の星空が見えるのは、マリアナの上空には太平洋上を横切る気流が流れているため。空気中にゴミが留まらないので常に透き通った空の先に星が見られるんです。しかも緯度が低いため、日本では見られない南十字星に出会えるチャンスもあるんですよ。
⑤まるで難破船のようにも見える「禁断の島」(サイパン)
ゴツゴツとした崖の向こうに見える、まるで難破船のような形状のこちらは、ラウラウ湾に浮かぶ孤島「禁断の島」。名前からして冒険心がワクワクと煽られてしまいますよね。遠浅のビーチに白い砂浜という平たい景色がよく見られるマリアナですが、こんな迫力いっぱいの荒々しい側面もあるんです。
来るものを拒むような形状からいつしかそう呼ばれるようになったという「禁断の島」は、自然保護区に指定されており、サイパン島の高台などから眺められます。このほか、島に下って、天然のプールでシュノーケリングを楽しむツアーなどもあるので、絶景だけでなく、アクティビティも楽しみたいという方は参加してみてください。
⑥島の子供達の素朴な笑顔も沁みる「タガビーチ」(テニアン)
まるで映画の1シーンのようなこちらは、テニアン島の「タガビーチ」。夕刻になると、金色に染まる海で、まだ夢中になって遊ぶ地元の子供達の笑い声や、印象的なシルエットを目にすることができます。
タガビーチは、いにしえの時代には、当時マリアナを治めていたチャモロ王族のプライベートビーチだったと言われる場所で、少し奥まったロケーションは確かに特別感がたっぷり。
あまりに透明度が高いことから昼間のうちは、海上のボートが浮いて見えるほどという浜で、シュノーケルをつけて潜ると色とりどりの熱帯魚たちを見られる場所でもあります。
⑦雄大な自然が見せる神秘「ブローホール」(テニアン)
潮の満ち引きなど、その日によって水の高さや見られる光景が変わるのも自然ならでは。周辺は尖った岩場が続いており、また、あまり近づくと大量の海水を浴びることにもなるのでご注意を!
⑧まるで天国のよう!文字通りの絶景「ロタホール」(ロタ)
宇宙遊泳をしているかのような圧倒的な美しさを見せるこちらは、世界中のダイバーを魅了するロタ島の「ロタホール」。ハルノン岬に開いた横穴を入ると、内部のドーム上から射し込む無数の太陽光により、こんな神秘的な青い空間に包まれる体験ができるんです。
ダイバー限定の絶景ではありますが、このロタホールを訪れることを目的にまずはマリアナでライセンスを取得するというのもいいかも。ロタ島周辺の海域はプランクトンが少なく、また島全体がサンゴが隆起して出来た島で土砂が流れ込むこともないため、その海は世界有数の透明度を誇ります。透明度50メートルはゆうに超えるという深い海の素晴らしさに触れてみてはいかがでしょうか。
⑨海鳥たちの舞う楽園「バード・サンクチュアリ」(ロタ)
そして最後にご紹介するのは、同じくロタ島の「バードサンクチュアリ」。その名の通り、鳥たちにとっての聖域、保護区となっているこちらでは、カツオドリ、シロアジサシ、オオグンカンドリなど約40種類もの海鳥が伸びやかに飛び交う樣が見られます。
いかがでしたか?
いかがでしたでしょうか。マリアナではほかにも息をのむような数々の絶景に出会えます。今回ご紹介した以外の絶景は、「マリアナ、30の宝もの。」として高砂淳二氏の写真により公開されていますので、こちらも是非、チェックしてみてくださいね。