いつか行ってみたい!「ハージュ橋」イランの古都イスファハンで人気!

ハージュ橋(Khaju Bridge)は、イランイスラム共和国(通称イラン)の都市イスファハンにある人気観光スポットで、1666年に建設されたレンガ造りの橋です。長さ133メートル、幅12メートル、23のアーチからなる二重構造で、人がくつろげるように設計されていますので、今も市民の憩いの場として親しまれています。古くから「命与える川」と呼ばれ親しまれているザーヤンデ川に架かる橋で、夜になるとライトアップされ、幻想的な姿が闇に浮かび上がります。岸から眺めるのも、景観の一部になるのも楽しい「ハージュ橋」をご紹介します。

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このまとめ記事の目次

ハージュ橋とは?

イランイスラム共和国の都市イスファハンにある人気観光スポット「ハージュ橋(Khaju Bridge)」は、イランでもっとも美しく、優れた橋だといわれています。イスファハーン平野を悠々と流れるザーヤンデ川(Zāyandeh Rūd)に架かる橋です。

23のアーチからなる二重構造の橋で、石造りの基部にレンガを積み上げて造られています。長さは133メートル、橋の幅は12メートルあります。
ハージュ橋は、川の水量を調節するダムとしての機能も併せ持った橋でした。下段のデッキ部分には約3メートルの水門が21個あり、乾季にあたる春と夏の間は水門が閉じられました。また公共の憩いの場としての意味合いも強く、今も多くの市民に利用されています。階段状になった基礎部分は、水の音をより楽しむためのものです。

市街地と宮殿をつなぐ橋

ハージュ橋は、北岸のイスファハン旧市街と南岸を結ぶ橋として1666年に建設されました。歩行者とバイクのみ通行できます。

南岸にはシャー・アッバース1世が造営した大庭園と宮殿があり、そこにアルメニアやインドの商人が住み着いて「イスファハンは世界の半分」と言われるほど栄えました。イスファハンの橋の多くはハージュ橋と同じサファビー朝に改修され、美しく堅固な橋になっています。
ザーヤンデ川は、ザーグロス山脈のザルデ山に水源として、ガヴフニ湿地へと注ぐ延長約130キロの川です。途中には100を超える用水路があり、古くから「命与える川」として500以上の集落をうるおしてきました。国土の多くが砂漠というイランでは貴重な水源として親しまれ、10本ほどの橋が架かっています。

ハージュ橋を楽しむ!

市民の社交場として作られたハージュ橋の周辺には、かつて“チャイハネ”と呼ばれるカフェが川沿いに立ち並んでいたそうです。中央にはモスクのような8角形になったテラスが設けられ、サファヴィー朝の第7代シャーのアッパース二世(Abbas II)が、夏になるとここで宴会を楽しんだと言われています。ダムとしての強度を補うという意味もあったようです。
ハージュ橋は上層階の両側の壁に「アルコーヴ」と呼ばれるプライベートな“くぼみ”が数多くあり、この居心地の良い空間に座って瞑想にふけったり、景色を楽しんだりする人の姿が見られます。景色は格別ですが、手すりがないので注意が必要です。

橋の袂に佇むライオンの石像は、跨ぐと結婚運が開けるとして日本人に人気ですが、実は地元ではまったく知られていないご利益だそうです。言いだしっぺは誰なんでしょうか。

うわさのライトアップは必見!

そして、ハージュ橋の特筆するべき魅力といえば、夜のライトアップの美しさです。長く連なるオレンジ色の灯火に魅了され、この地を訪れる旅人は後を絶ちません。石橋を渡る列車のようにも、川面を流れる灯篭のようにも見えますよね。

橋が建築物として美しいのはもちろんですが、そこに人影が加わることで、自然と人と建築物がみごとに融合したすばらしい景観が見られます。ちなみに“ハージュ”は地区名で、「裕福」という意味だそうです。
ただ残念なことには、ここ数年の雨量減少や人口増加にともない、ザーヤンデ川の上流にダムができたため、川に水のないが多くなりました。今は観光用に流す日もあるようですが、これまでのような水面に映る灯りは望めないかもしれません。それでも橋は美しく幻想的で、人びとは寛ぎの場を求めて集まってきます。人懐こい地元の人々とのふれあいも魅力です。

いかがでしたか?

美しいモザイク模様と、幻想的なライトアップが魅力の人気スポット「ハージュ橋」をご紹介しました。人懐こくて陽気なイラン人は、観光客によく声をかけてくることで知られます。イラン観光の際は参考になさってください。

基本情報

所在地:Isfahan Province, Esfahan, Khajoo Bridge, Khaju
TEL:+98 913 269 5518
アクセス:バス停「Moshtagh St」下車

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