ビリヤニ基礎知識
日本のインド料理の歴史とビリヤニ
そうしたわけで出発点において日本のインド料理は厳密に言えば、ネパール・北インド料理。インド料理といえば日本人の大多数が「カレー&ナン」を思い浮かべると思いますが、あのお馴染のナンも実は主に北インドで食されるもので、「米が獲れない」という地理的な理由がその裏にあります。
さてそんな日本でもインド料理はどんどん人気を集め、インド料理店があちらこちらに出現するようになりました。数十年前までは東京や神奈川くらいでしか見かけることが無かったインド料理店も今では日本全国で見ることができるようになっています。
そんなインド料理の興隆の中、ほぼ北インド料理店一辺倒だった日本においても南インド料理店が徐々に出現、その数を増やしています。そしてそうした流れの中で徐々に人気インド料理メニューとして台頭してきたのが今回のテーマである「ビリヤニ」です。
ビリヤニの基本情報
プラオが材料やスパイス類とお米を一緒に混ぜて炊き込むのに対して、ビリヤニはカレー(肉や魚などとスパイスから作ったもの)とお米を別々の鍋で造った後、その両者をビリヤニ鍋の中に層を重ねて入れて最終的な調理をします。ビリヤニが数多くのスパイスを使い辛さがあるのに比べて、プラオは使用するスパイスの種類も少なくて辛さもほとんどありません。
それともう1つ、ビリヤニには「ライタ」という野菜と主にヨーグルトを混ぜ合わせて作る料理が付きものとなります。お好みでこのライタをスパイスをふんだんに使ったラビヤニに混ぜて食べることで、スパイスがちょっと苦手だという人でもマイルドな味でおいしく食べることができます。
ビリヤニの材料と製法
そして別に半調理しておいた米(本来使うのはバスマティ米と呼ばれる長細い形をした芳香な香り米です)とグレービーをビリヤニ鍋の中に重ねて入れてビリヤニとしての最終的な調理を行います。
また、生の肉や魚介類をスパイス、香味野菜、ギ―と共に漬けこんだものと、生のバスマティ米を重ねて生から炊き上げる「カッチビリヤニ」という製法もあります(そうではない製法は「バッキビリヤニ」といいます)。
ビリヤニは南インドだけではない?
イメージ写真
ちなみに名前だけ紹介しておくと、「ラクナウ(アワディ)ビリヤニ」、「ハイダラバードビリヤニ」、「カルカッタビリヤニ」、「モラダバディビリヤニ」、「バトゥカルビリヤニ」、「パキスタン風のボンベイビリヤニ」、「タラッセリーもしくは、カヌールビリヤニ」、「ディンディグルビリヤニ」、「シンディービリヤニ」、「パキスタンのシンディービリヤニ」、「パキスタン風のフィッシュビリヤニ」、「メモニビリヤニ」、「スリランカビリヤニ」、「スリランカのチキンビリヤニ」、「タハリ」などです。
さらにインド以外の東南アジアの国々「ビルマ」・「タイ」・「マレーシア」・「シンガポール」・「フィリッピン」・「インドネシア」や中東の「イラン」や「イラク」にもそれぞれのビリヤニがあります。
A.中央区のおすすめビリヤニ4選
1.東京・中央区のおすすめビリヤニその①:南インドカレー&バルエリックサウス/東京駅八重洲口地下街
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2.中央区のおすすめビリヤニその②:アナム 南北インド料理 銀座/銀座駅徒歩2分
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3.中央区のおすすめビリヤニその③:ダバインディア/京橋駅徒歩2分
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4.中央区のおすすめビリヤニその④: ナワブビリヤニハウス/茅場町駅徒歩1.5分
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B.東京・新宿区のおすすめビリヤニ2選
5.東京・新宿区のおすすめビリヤニその①:アリババ786/東新宿駅徒歩6分
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6.東京・新宿区のおすすめビリヤニその②:想いの木/牛込神楽坂駅徒歩4分
同店も外観は小粋な小料理屋のような面構えで店内に入ってもとても大人な雰囲気でいかにもインド料理店という雰囲気とは一線を画しています。そんな同店で食べることができるビリヤニは、お店の雰囲気からするといい意味で期待を裏切られる本格的なおいしさ。デートにもおすすめできるお店です。