パラッツォ・レアーレ(Palazzo Reale)は、イタリア・ミラノの中心部に位置する大聖堂広場(Piazza del Duomo)が目印の、13世紀ネオクラッシック様式の建築物です。建設以来、ミラノを統治した貴族や有力者が居住し、フランス皇帝ナポレオンも暮らしました。現在はミュージアムとして一般公開されており、簡素な外観からはイメージできない華やかな内装や調度品を見ることができます。レストランや中庭は、入館しなくても気軽に利用できます。そんなパラッツォ・レアーレと、周辺のおすすめスポットをご紹介します。
パラッツォ・レアーレ(Palazzo Reale)は、イタリア第2の都市・ミラノの中心地に建つ13世紀ネオクラッシック様式の建築物です。北に隣接するミラノ大聖堂(Duomo di Milano)に比べると簡素な3階建てですが、ミラノ公国がスペインによって独立を失う1535年まで王宮だった場所で、現在はドゥオモ博物館や王宮博物館など、数多くの展示スペースをもつ文化センターとして一般に公開されています。
パラッツォ・レアーレ(ミラノ王宮)は、大聖堂が建つ広場(Piazza del Duomo)の南の一角に所在しています。広場が形成され始めたのは14世紀頃で、19世紀には大聖堂とパラッツォ・レアーレを除くすべての建物のファサードが統一され、17,000平方メートルの広場を取り囲むという現在のデザインになりました。手がけたのは建築家ジュゼッペ・メンゴーニ(Giuseppe Mengoni)です。
パラッツォ・レアーレの背後にそびえる鐘楼が目印のサン ゴッタルド イン コルテ教会(Chiesa di San Gottardo in Corte)は、周囲のどこからも良く見えるミラノのランドマークタワーのひとつです。もともと、ミラノ公アッツォーネ・ヴィスコンティ(Ozzone Visconti)により1336年に創建された王宮付属の礼拝堂だったところで、持病の治癒を祈願して建てられたともいわれます。