フランスの北東部の都市ストラスブールにある「近代現代美術館( Musee d'Art Moderne et Contemporain Strasbourg)」は、旧市街から徒歩数分のところにある近代的な美術館で、1998年(平成10年)にオープンしました。白を基調とした明るい館内は、2階まで吹き抜けになった開放的な空間です。19世紀から現代アートまで18,000点以上の収蔵数を誇り、地元アーティストやフランス印象派の作品など見応えたっぷりです。世界遺産・旧市街の景観も楽しめる、近代現代美術館をご紹介します。
ストラスブール近代現代美術館( Musee d'Art Moderne et Contemporain Strasbourg/Museum of Modern and Contemporary Art)は、フランス北東部の都市・ストラスブールの旧市街から西に歩いて数分、イル川(Ilu River)の左岸沿いにあります。1998年(平成10年)にオープンしたモダンな建物で、フランス人建築家のアドリアン・ファインシルベール(Adrien Fainsilber)による設計です。
ドレのための特別室には、いくつかの油彩画や水彩画が展示されていますが、中でも特に見応えのある宗教画「法廷を出たイエス」は必見です。社交界でも活躍していたドレが1867年から1872年にかけて製作したもので、磔刑を言い渡されたイエス・キリストが法廷を退場する場面が描かれた6メートル x 9メートルの大作です。近代現代美術館のオープンと同時に修復作業が始まり、2003年に完成しました。