北陸の富山県。世界文化遺産に登録されている五箇山合掌造り集落や宇奈月温泉など、豊かな自然に囲まれており、古風な雰囲気の広がる富山県は北陸新幹線が開通したことで関東地方から訪れやすい観光地になり、今注目されている観光スポットの1つです。そんな富山県にある「井波」という町を御存知ですか?今回は井波の魅力をたっぷり紹介したいと思います。
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信仰と木彫りの町・井波って?
平成16年、富山県の8つの町村が合併して南砺市が誕生しました。東に富山市、西に石川県金沢市が位置しており、南砺市のほとんどが森林で豊かな自然に囲まれています。世界遺産の五箇山合掌造り集落や家並みが美しい越中の小京都・城端などの伝統を受け継ぐ古風な街並みが広がっています。
そんな南砺市の平野部に位置する「井波」は瑞泉寺門前の古い町並みから木槌の音が響く信仰と木彫りの里と呼ばれています。「井波彫刻」は、京都の彫刻技術を受け継ぎ、独自に発展させて現在につながっています。また欄間・獅子頭・天神様などの伝統工芸品を生み出し、彫刻産業全国最大規模となっています。
現在でも井波の町には約300人もの彫刻師がいて、八日町通りには彫刻工房がずらりと並んでおり、情緒ある風景を作り出しています。まるで昔の日本にタイムスリップしたかのような感覚に陥ることもあり、海外からの観光客も多く世界的にも注目を集めているスポットです。
残したい日本の音風景100選・八日町通り
600年の歴史を誇る瑞泉寺の門前町井波を象徴する八日町通りは残したい日本の音風景100選にも選ばれた石畳の通りです。通りの両側にある彫刻工房から聞こえてくる木槌を打つ音が心地よく、木のいい香りが風に乗って香ってきます。視覚だけでなく聴覚・嗅覚など五感で伝統を感じることができます。
彫刻を職人から直々に教えてもらえる体験型アクティビティも充実しています。230年の歴史を持つ井波彫刻の技法を間近で触れられ、他では経験することのできない貴重な体験ができます。
彫刻工房だけでなく、お土産屋さんや手作り酒造など風情ある街並みにはいろんなお店があります。また昔ながら旅館やリノベーションしたゲストハウスなどもあるので、旅行の際は井波の町を感じることのできる施設に泊まりたいものです。
地域に伝わる伝統彫刻の寺院を巡る
井波には井波彫刻の観光名所が数多くあります。町を歩いているだけでも風情を感じ歴史や文化を感じることができますが、寺院巡りを通じて日本有数の木造建築の良さを感じる観光も欠かせません。
( 1 )井波別院 瑞泉寺
( 2 )井波八幡宮
瑞泉寺は木造建築としては北陸最大規模で、井波彫刻の基盤となったお寺で、国の重要文化財に指定された山門の迫力は圧巻です。また井波八幡宮は瑞泉寺とも馴染み深く趣深いお寺です。他にも井波彫刻の美しい彫刻品が多く、四季で変化する風景とのコラボが美しいです。
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いかがでしたか。日本の伝統や歴史、情緒を感じることのできる素敵な町・井波。北陸新幹線が通ったことで都心からのアクセスも良くなり、これからもっと注目を浴びるであろう富山県井波にぜひ訪れてみてください。
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