乗り物も魅力的です!
乗り換えなんて疲れるだけ…そう感じてはいませんか?
立山黒部アルペンルートでは乗り物も見どころの一つです。
普段乗ることのできない珍しい乗り物を乗り継いでいき、そこから見る景色も絶景なのです。
高所ならではの工夫がされたユニークな乗り物達の特徴と歴史を一挙紹介します!
①立山ケーブルカー
途中、岩が柱のようになっている材木石(柱状節理)が見られる箇所があります。
運行を開始したのは昭和29年8月13日。
かつて黒部ダム建設用の資材を積んでいたことから、荷台が付いています。
今でも、大きい荷物はここに積むことができ、登山をされる方や雪山スキーに訪れた方たちの荷物を運んでいます。
車体のイラストが可愛らしいです。
「つるべ式」というのはワイヤーロープの両端に車両をつなぎ、山上の側の駅にある巻上機械により、車両を上げ下げさせる仕組みの事です。
ワイヤーロープを巻き上げるだけなので、ケーブルカー自体は自分の力で走りません。
②立山高原バス
高原バスの車両は、立山ケーブルカーによって運び入れられました。
バス道路を進む開通当時は春先の幅員もせまく、カーブで曲がりきれず、人力で除雪して進んでいました。
室堂行きの際は左側座席、美女平行きの際は右側座席に座ると見やすいのでおすすめです!
下車はできませんが、対向車がいないときは滝見台付近でゆっくりと進み、一時停止をしてくれるので、なるべく前の席に座るとじっくりと滝を眺められます。
時期が良く条件が合えば「ハンノキ滝」も一緒に見られるかも。
左「称名滝」 右「ハンノキ滝」
③立山トンネルトロリーバス
日本では立山黒部アルペンルートの2路線のみの運行になります。
トロリーバスは、バスと呼ばれていますが正式名称は「無軌条電車」。
電力で走り、しかも一般道を走ることはなく、電車線のあるところしか走らないことから、法律上も電車に分類されています。
立山の主峰、雄山(3003m)の直下を貫通している立山トンネルを走るトロリーバス。
最大の特徴は、石油燃料ではなく、電車線から電力の供給を受けて走る点です。
電気で走ることで、トンネル内に排気ガスが滞留することを防ぎ、自然環境保全にも役だっています。トンネル中央の雄山山頂直下付近で、上下線のバスがすれ違います。
④立山ロープウェイ
景観と環境保全の観点から大観峰と黒部平の間に一本も支柱がなく、「動く展望台」として
360度の大パノラマを楽しむことができます。
大きく取られた窓から、西には大斜面の大観峰、東には後立山連峰の絶景が広がります。
雪降る時期は一面白黒のまるで水墨画のような景色。
夏は緑が眩しい新緑の山々とエメラルドグリーンに輝く黒部湖に青空のコントラスト。
紅葉が彩る時期は一面に広がる「三段紅葉」など、
四季折々の景色が楽しめます。
ワンスパンロープウェイの運行距離としては日本一を誇り、
約7分の空中トリップが楽しめます。
「ワンスパン式」とは中間に支柱が一本もないロープウェイのことです。
およそ1.7Kmの距離を、ワイヤーだけで結んでいるのです。そのため、ロープウェイを支えるワイヤーの太さも直径54mmと日本最大級!