京都二条駅に佇む1日1組限定の一棟貸切り京町家宿
京の宿月光庵 西館ラグジュアリースイート。京都二条駅に佇む1日1組限定の一棟貸切り京町家宿
築百余年の伝統的な京町家を京都の見どころの1つとして訪れ拘り抜いた本物の上質な京都を体感して頂きたいという想いがコンセプト。
130年前の石畳みのアプローチをはじめ、古き良き京都の趣が残るよう当時のままの姿を可能な限り表現しリノベーションし、京都の伝統を受け継ぐ職人や老舗が手掛ける本物の京都芸術がここにしかない京都らしさを更に体感させ、徹底的に快適性を追求した細部に渡る配慮が唯一無二の時間を創り出す、京の宿月光庵
内容が盛り沢山な為、1階客室、2階寝室、朝食と分けて記載します。
まずは、1階客室。
東館ガーデンスイートと西館ラグジュアリースイートの2棟で連なり今回は西館ラグジュアリースイートに宿泊しましたが、エントランスホールに入った瞬間からここにしかない静寂の京都が表現された空気感が漂い 池坊の一輪挿しや、京都の陶芸家廣野俊彦氏によって制作された織部焼タイルのシックで華やかに彩られたフロアがお出迎え。
特に京都の老舗金箔屋堀金箔によって制作された尾形光琳氏の風神雷神図の一点物の24金等をあしらったダイナミックな作品は圧巻で、雪見障子で奥行きを感じさせる坪庭付きの和室には掘りごたつと畳の床暖を、一枚物の100年前の一本木から創り出された欄間には客人への幸運を祈る鶴と松が彫刻されていたり、館内の壁面には手塗りの漆喰を使い、庭に面した半露天浴室の浴槽は信楽焼の遠赤外線効果で体の芯まで温まりやすく湯冷めしにくい配慮も。
アメニィティは創業120年のサロンひさだアートインダストリーやNY発祥著名人御用達C.O.Bigelowを率い、ドライヤーや扇風機などの家電はダイソンを使用。ランドリースペースやシンクも設置され、且つ全てに徹底した清掃が行き届いているのがとても印象的でした。
設備だけでなく、コンシェルジュサービスのホスピタリティも高く、静寂と空間が織りなす快適過ぎるマジックが時が経つのを忘れさせ、あっという間に夜が更け唯一無二の時間を堪能。
また坪庭にある竹が120年に一度しか咲かない竹の花を開花していて、優美な坪庭の空間に更に華を添えていました。
次に、2階寝室。
日本で最初に眠りにいい宿に認定された宿の2階の寝室には、ウォークインクローゼットと書斎を配置。
まず目を引くのは深みのある青で彩られた創業400年唐紙の老舗唐長の唐紙師トトアキヒコ氏の、新月を中心に竜と竜の子をしふく刷り技法で表現された滞在する客人の幸運祈願として制作された月とミズハの作品で、
ファブリックには老舗京都洛中高岡屋をベッドにはシーリー製のダブルベッド2台を採用し、照明やカーテンは枕元でのコントロールパネルにより快適性もプラスされ、壁面は手塗りの漆喰で温度湿度調節しつつ、葦簀天井の琵琶湖の葦簀が香りを放ち拘り抜いた安眠に誘われる空間を更に演出しており、
細部にわたる清掃と客人への配慮が極上の空気感を漂わせ静寂が織りなす快適過ぎるマジックが時が経つのを忘れさせ、あまりにも快適過ぎて瞬殺で導眠された為翌朝bedで読書をしながら寝室の余韻を堪能しました。
そして、天狗堂の朝食。
創業1922年京都3大老舗ベーカリーとしても名高い 100年を迎えられた老舗天狗堂海野製パン所の天狗堂月光庵オリジナルの朝食は、京都に工房を構える宮内知子氏作のお皿と共におかもちでコンシェルジュサービスによって運ばれお部屋でお食事を。
焼きたてのパンは素朴な優しい味わいでネスレ月光庵オリジナルのコーヒーと相性抜群で枯山水を愛ながらゆったりとした寛ぎの朝食を愉しめ、check outまではエントランスをワーケーションとして利用しました。
最後に私の感想ですが、普段分単位で行動する日々を過ごしている私にとって時間を忘れさせるゆったりとした価値ある旅になったと感じる事が出来たのは、実は月光庵が位置する土地は京都が都だった時代に中心だった場所で、伊能忠敬が月光庵の前の道から日本全国の測量をスタートした起点だったり、徳川家康が直接納めたという一番高い位の神様がいる神社がある由緒ある場所でパワースポット的な要素も兼ね備えていて、
唯ならぬ月光庵のマジックは120年に一度しか開花しない竹の花に巡り逢えるなどの引き寄せの縁を感じ訪れる前から既に始まっていたのかもしれないと思わせてくれ、多彩な魅力溢れる何度でも訪れたくなる唯一無二のお宿なのでまた是非お伺いしたいと思います。