退治された白龍の頭の場所に銀杏を植えたことに始まるとされる寺院
龍蔵寺(りゅうぞうじ)は、埼玉県加須市大門町にある寺院で、本尊は阿弥陀如来です。
室町時代の文和4 (1355)年、周辺住民を悩ませていた利根川に棲む白龍を、教蔵上人が退治し、その頭があったところに銀杏を植えたことが、その始まりとされています。
参道から赤い山門をくぐった境内右に、その樹齢670年の大銀杏があり、加須市の天然記念物に指定されています。
また、山門から正面の本堂は、天保6 (1835)年の建築で、羽生市川俣の三村正利の設計・建築によるもので、加須市不動岡の總願寺の不動堂と同一で、共に加須市指定有形文化財となっています。
境内はそれほど広くありませんが、歴史を感じさせる趣ある景観を有しています。
県道32号線、諏訪神社の前から1つずれた路地を入った所で、駐車場も数台分ありますが、今回は700メートルほど離れた加須市役所の休日解放の駐車場を利用しました。