千年の森に囲まれた奈良愛に溢れるフレンチレストラン!
予約時間の18時前に到着。
静かな森の中にある洋館のような佇まい。
何とも雰囲気のあるお店。
にこやかな男性スタッフさんに迎えられて、着席。
和やかな雰囲気の中、シャンパンで乾杯。
ディナーは16000円(税サ込)のコースのみ。
テーマは森に遊びに来た感じということらしい。
食器なども奈良に縁のある桜や檜を使ったもの、奈良の作家の方が作ったものを使用されているとのこと。
コース内容は以下。
(緊張のあまり、メニュー表を紛失してしまいました)
◎大和肉鶏のコンソメスープ
お茶を飲むような茶碗の様な器に入ってきました。
奈良のブランド鶏の大和肉鶏を使ったコンソメスープ。
このスープ、めちゃくちゃにいい香りがします。
1口、スープを口に入れると、じんわりとした滋味深いうまさが口から脳天へと広がっていきます。
具材とかは入っていないんやけど、なんだ、このうまさは...
めちゃくちゃにコクがあるけど、嫌味とかクセは全く無し。
純粋に鶏のうまさを軽やかに凝縮した感じ。
1品目か度肝を抜かれた。
〇フォアグラのテリーヌを揚げたもの
酒粕に漬けたファアグラをテリーヌを揚げたものです。
ぽくっとした衣の軽い食感にいい感じで溶けたファアグラ。
滑らかな口当たりでほんのりと酒粕の風味。
トリュフバターをつけて、食べると、さらに香り芳醇。
フレンチ素材と和食材の素敵な融合。
・紅葉鯛のマリネ
淡路島産の紅葉鯛をフェンネルシードでマリネ。
間に蕪を挟んで、ミルフィーユのようにしたもの。
下にはレムラードソース。周りにはフィンガーライム。
脂がのった鯛のうまみにさっぱりしたフェンネルシードの香り。
フィンガーライムのぷちぷちが楽しい。
・パン
京都のレガルのパン。
バターはフランス パンプリー村産。
香ばしいもっちりしたパンに滑らかな口当たりのバター。
上質です。
☆伝助穴子の炭火炙り
脂がのった肉厚の伝助穴子に奈良の足つきなめこと落花生とトリュフをジュースにしたものを合えています。
この落花生とトリュフのジュース様のものがめちゃくちゃにうまい。
落花生とトリュフが合わさった香りが未体験かつ、斬新で洗練。
今まで食べた洋食穴子料理の中ではダントツ1位。
・ピエ ド コション
豚足です。
レンズ豆との赤ワイン煮込み。
その上に奈良の原木椎茸。
贅沢に振りかけられた黒トリュフが豚足を超贅沢な1品にしています。
☆ムール貝の白ワイン煮
三陸のムール貝を白ワインで煮込んだもの。
アサリとじゃがいもを使ったスープ。
上に海ぶどうとオカワカメ。
スパイスにエジプトのデュカ。
このスパイスがものすごい。
上質なフレンチにエキゾチックな風味が加わることで、混沌とした世界から涅槃に導かれるイメージ。
☆甘鯛と発酵トマト
約1週間程、塩とトマトだけで発酵させたもののエキスだけを取り出してスープに加えてあります。
残ったトマトの皮はパウダーにして、彩りのアクセントに。
甘鯛の上にはフランス産のジロール茸と奈良産の白茄子。
白茄子の皮は焦がしてオイル仕立てで。
材料をあまなく使ったSDGsな1皿。
◎大和榛原牛 ペドロヒメネスのソース
大和榛原牛のフィレ肉に甘口シェリーのペドロヒメネスのソース。
上には紅ひゆ菜。
添え物は奈良のイチジクの赤ワイン漬け。
バイオレットマスタードとカシスと黒にんにく。
超絶な火入れのフィレ肉はむっちりやわらか。
官能的なソースのうまさと相まって、至極の味わい。
・いちごのシャーベット
・ソーテルヌのアイスとタルト
・カヌレ
・ピスタチオソースの焼き菓子
・ほうじ茶のシフォンケーキ
気候が良かったので、デザートはテラス席へ移動して、いただきました。
シンボルツリーが覆うテラス席は虫の鳴き声が心地よい。
なんとも、豊かな一時。
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奈良ならではの食材を活かしながら、斬新ながらも奇を衒い過ぎないしっかりとした味わい。
ステキなプレゼンテーションと唯一無二とも言える空間。
特別な日にはオススメなレストラン。
ごちそうさまでした!!