美味しくてボリューミーなペルー料理
今回は、行きつけの街「鶴見」へ。
もともと鶴見の潮田地区は、沖縄や南米系の住民の方々が多く住む街です。
沖縄料理のお店は何度か紹介しましたが、今回は南米のペルー料理のお店「EL PAISANO」(エル パイサノ)を紹介したいと思います。
「パライゾブラジル」さんというブラジル料理店が移転された後に開店しました。
今でも看板は古いままなので、間違えないようにしましょう。
店内に入ると、中にはテーブルがたくさん。その多くは4人がけですが、お店の奥ではテーブルをつなげて南米系と思われる方々がお食事会をされていました。
「WANTAN FRITO」(700円:ワンタン・フリト)
【鶏肉と豚肉の揚げワンタン】
サクッと軽いおつまみ。お子様にはおやつにもなります。
中には思いのほかしっかりとお肉が入っていてボリューム感あり。
「PAPA A LA HUANCAÍNA」(1700円:パパ・ア・ラ・ウアンカイナ)
【ジャガイモのピリ辛クリームチーズ和え】
今までいろんなお店でこのお料理を食べてきましたが、ここのが一番美味しいと思います。
ふっくらと蒸したジャガイモは厚切りで食べ応えもしっかり。
メニューには「ピリ辛クリームチーズ和え」となっていますが、言われなければ分からないくらいのピリ辛加減。
それよりもしっかりとチーズの風味が生きていて食べ応えあります。
「SOPA SOBA WANTAN」(1000円:ソパ・ソバ・ワンタン)
【鶏肉、沖縄そば、ワンタンと野菜たっぷりのスープ】
ペルーの人口は約3000万人、そのうち日系移民は約10万人。そのうち約7割が沖縄系移民だとされています。
沖縄料理の代表格、沖縄そばをベースにした新しい料理が食べられています。
こちらの「そば」は、通常の沖縄そばが豚骨とカツオ節をベースに作られるのに対し、こちらの沖縄そばは鶏ガラがベースになっているようです。
さらに、沖縄では通常入らない鶏肉やワンタンなども具材として入り、野菜もたくさん。でも、麺はしっかり沖縄そばなんですよね。
「いつもの沖縄そば」に飽きた方、「こんな沖縄そばもあるのか」と見識を深めたい方にはオススメの一杯です。
「SECO DE RES CON FREJOLES Y ARROZ」(1600円:セコ・デ・レス・コン・フレホレエス・イ・アロス)
【牛肉のコリアンダーソース煮込みとカナリア豆煮込みライス付き】
ごはんたっぷり、牛肉もたっぷり 牛肉は煮込まれていて大きいのにホロリと崩れます。
コリアンダーソースは、そこまでコリアンダーの香りがきついわけでもないので、苦手な方にも食べやすいかな。
その脇には甘さ控えめのお汁粉のようなお豆がたっぷり。
ブラジル料理のフェイジョンを思わせるような優しい甘さで、ガッツリした味わいのコリアンダーソースと、優しい甘さのお豆との相性は抜群。
コリアンダーソースだけでも、お豆だけでももちろん美味しいし、両方を混ぜて味変をするのもオススメです。
「TALLARIN VERDE CON BISTECKAPANADO」(1800円:タヤリン・ベルデ・コン・ビステックアパナド)
【ほうれん草とバジルのスパゲッティーと牛肉のパン粉焼き】
これは、他のペルー料理店でも必ず食べる、お気に入りのメニュー。
お店によっては、ステーキだったりしますが、こちらのはパン粉焼きです。
牛肉は薄切りでパン粉がまぶしてあり、カリッと焼き上げられています。
バジルのスパゲッティは、ちょっと柔らかめの茹で加減。
バジルの他にもほうれん草が入っているので味わいが深いですね。
◆◇◆後記◆◇◆
世界のグルメを追い求めるコアな美食家が集う、鶴見区の南米・沖縄タウンの中でも、このお店は特にオススメ。
たくさんのお客さんがこうして集い、美味しいお料理を囲みながら現地の言葉で歓談されている光景は、さながら異国の地に迷い込んでしまった気分になれる貴重なお店だなぁと感慨に耽りながら、バジルの香るスパゲティをすすったのでした。
お試しを!