こだわりの大将の料理と楽しい接客による至福のひと時
【鮨・和 のぎ @広尾】
看板のない隠れ家的な鮨と和食の店。
ビルの奥に暗証番号付きの扉があり(ロックはかかっていません)、そこからエレベーターで4Fに上がると、瀟洒な店内が出迎えてくれます。
秩父・三峯神社の樹齢250年のご神木で造ったL字のカウンターが美しく、なんだか癒される気がします。
◇和食・おまかせ11,000円コース◇
京都で長く研鑽を積んだ大将による料理の数々を愉しめるこちらのコースをいただきました。
◆季節の信太巻き/鮑プラムヨーグルトソース/鱧の子の玉子とじ
旬の野菜を信太巻きにしてジュワっとお出汁の味が染みていてほっとする味わい。
鮑とヨーグルトソースの酸味が意外な美味しさで面白い。
鱧と胡麻山椒のぴりりとした刺激が合いますね。
◆刺身 ますのすけ レモンおろし
北海道産のますのすけに瀬戸内産レモンを凍らせて削り大根おろし混ぜたものを載せています。
これがめちゃくちゃ美味しい。
刺身と言えば山葵ですが、大将のこだわりで山葵を使うと面白くないとのこと。
実際、レモンと大根おろしのさっぱり感が、とろけるような食感のますのすけにバッチリです。
◆穴子餅と焼き茄子お椀
焼き茄子はとろとろ、白焼きした穴子をくるんだお餅は旨味を閉じ込めていて得も言われぬ美味しさ。
◆しらすととうもろこし春巻き
大好きな春巻き。
しらすの塩味やトウモロコシの甘味、ぷちぷちとした食感をクリスピーな衣が包んでいてこれも美味しい。
熱々なので、持つときには要注意です。
◆秋田のじゅんさい
じゅんさいでほっと一息。
しゃくっとつるっとした食感のじゅんさいとほのかな酸味が気持ちを落ち着かせてくれます。
◆鱧の湯引き
夏と言えば鱧。
丁寧に骨切りされた鱧の旨みを梅のつけダレが引き立てます。
シンプルに美味しいです。
◆おぼろ豆腐と生雲丹
恵比寿の『豆腐食堂』の豆腐を使用。
これがほんとに美味しい豆腐で、濃厚な豆腐の旨みに生雲丹が合わされば美味いに決まってます。
◆平目バーガー
代々木の『BAKERY & BURGER JB'S TOKYO』の食パンをこんがり焼いて、平目の天ぷらをサンドした一品。
これがまたとても美味しい
山葵ソースのピリリとした刺激とべったら漬けのほんのりした甘味・食感がナイスアイディア。
平目の淡白な旨みに良いアクセントになってますね。
◆富山 姫バイ貝旨煮
渦巻き状にカットされたきゅうりを齧りつつ、姫バイ貝をぱくり。
無限ループになりそうです。
◆おまけ すずき刺身 青唐辛子
すずきの子供のせいごの刺身をまたもや山葵をつかわず青唐辛子で。
あっさりした味わいに青唐辛子の辛みが意外に合います。
◆四万十麦酒牛のロースト
ビール酵母で飼育された牛の外モモをじっくりゆっくりローストして薄切りした一品。
噛むとしっかりした歯応えとともに肉の旨みがぐわっと溢れてきてこれもめちゃくちゃ美味しいです。
実山椒もよいアクセントです。
◆冷やしカレー麺
動物性の脂を使用していないカレースープで、冷たくさっぱりといただけます。
◆季節の果実 夕張メロン
目の前でカットした瞬間からとしても美味しそうな香りが漂ってきます。
熟したメロンの実はとても柔らかく甘みも強くて美味しかったです。
◆その時美味しいマルガーのジェラート最中
酒麹を使ったジェラートを最中で。
コクがあるジェラートで小さいながらも満足する一品でした。
◇生ビール
◇抹茶ジントニック
◇のぎのレモンサワー
◇のぎオリジナルの日本酒
ドリンクはこのあたりを。
オリジナルの抹茶ジントニックは意外な組み合わせですが、とても美味しいです。
お店の方がおすすめするだけあります。
オリジナルの日本酒も甘味がり、これも良かったですね。
◇10”TEN”柑橘ジュース(温州)
アルコール飲めない人にはこれおすすめです。
同行者も美味しいと言ってました。
温州以外にポンカンと伊予柑があったかな。
一品一品どれも美味しくて至福の時間を過ごすことができましたね。
お店の方の立ち振る舞いも心地よくお話も面白くて、大将含め色々楽しく会話させていただきました。
今回和食の部でお邪魔しましたが、二部制になっていて鮨の部もあるとのこと。
どちらの部に行くにせよ、満足すること請け合いです。