時の運次第では百名店入りもできそうな“挽いたばかり”の蕎麦をいただける絶品せいろ。
蒲田にある“とんかつ丸一”の隣にあるお蕎麦屋さん。1995年創業。全国各地の産地へ直接足を運び、納得したものだけ仕入れた蕎麦の実を朝・夕の2回に分け地下一階の石挽きで挽いて作る。挽き立てだからこそ、蕎麦の実の甘い香りが鼻腔を抜ける。“蕎麦は美味しいのがあたり前。“と、焼津のサスエ前田魚店から取り寄せた鮮魚の刺身や横浜の鶏肉専門店から仕入れた鴨肉など1品1品への想いがたっぷり。
◆場所
蒲田駅から徒歩7分
◆営業時間
【ランチ】 11:30 ~ 14:00(L.O.)
【ディナー】17:00〜23:00(L.O. 22:00)
◆定休日
日曜日
◆混雑状況
平日の夜に足を運びました。
すぐに入れました。
◆本日は【10割せいろ】(¥900)+【卵焼き】(¥700)+【そばがき】(¥1000)を注文。
居酒屋としても使える蕎麦屋さんのようで現在は2階のみの営業。蒲田らしく、人の良い店主さんは蕎麦の道40年の大ベテラン。蕎麦の食べ方を丁寧に教えてくれた。
まずは蕎麦を何もつけずにそのままドバッといただく。蕎麦は昼・夜2回に分けて地下で石挽きで碾いている作りたての蕎麦なので口に近づけると蕎麦の実の甘い香りがふわりと香る。
続いて塩を箸の先端につけてから蕎麦をいただく。そうすることで蕎麦の風味を失わず、塩が蕎麦の味をぐっと引き立ててくれる。
続いてワサビを蕎麦に少しだけ乗せて。濃いめの鰹出汁にも作り手の意図がたくさん詰まっている。ワサビが鰹出汁に混ざらないように蕎麦を半分だけつけて食べる。ワサビは静岡県産のものを使用しているそうで甘い。
蕎麦が極めて美味しかったので追加で卵焼きとそばがきも注文。1番人気の卵焼きは蕎麦に使用している出汁を使用しているので、とろけるような口溶け。思わず「うま!」と口に出る。卵本来の味を感じられつつも、出汁がしっかり染み込んでいる。
続いて、そばがきは器の上にたっぷり。蕎麦と同じようにまずはそのまま。蕎麦の実の味がしっかりとしていてシンプルに美味しい。戸越銀座の塩専門店から取り寄せているという塩との相性も抜群。そして、蕎麦がきといえばやはり醤油。ねぎ醤油と合わせると、ねっとりとした食感に塩加減が加わり、舌鼓を打つ。
お水が蒲田の美味しいお水であったり気配りもきめ細かい。蕎麦や、お食事のクオリティを考えると蕎麦百名店入りしてもおかしくないクオリティの高さ。「いろいろ教えたけど、自由に食べていいんだよ」なんて言う、おせっかいも嬉しかった。