1人飲み専用
北千住にある上海出身の女将が1人で切り盛りしている6席のみの1人飲み専用の居酒屋。初見で2人で入店しようとすると、断られるので注意。女将ひとりで仕込みから行うため焼き餃子は一度のみ注文可能。焼き餃子は1つめはそのまま、2つめは女将に指南されて自家製の花山椒と食べる辣油、醤油を餃子と合わせていただく。常連さんで賑わう居酒屋のため初見ではコミュニケーション能力がかなり試されるが、もっちりとしていながらも弾力も兼ね揃えたい餃子は一度食べたら忘れられない味。
◆場所
北千住駅から徒歩3分
◆営業時間
17:00~23:00(L.O. 22:00)
◆定休日
土曜・日曜・祝日
◆混雑状況
平日の夜に足を運びました。
すぐに入れました。
◆「菜香餃子房」という名前ではあるが6席のみの居酒屋さんである。注意事項としてこのお店はお客さんの大半が常連の方であること、店主のサイさんはクセが強く、初見は2名だと断られることは頭に入れておくと良い。1人で訪れよう。
この日は運良くたまたま入店できた。
このお店はお酒とおつまみを一品注文するのが必須だ。おつまみは“塩ゆでピーナッツ“、”枝豆と高菜の炒め“、”ピータン“、”自家製チーズチップ“の中から選べる。今回は【枝豆と高菜の炒め】(¥400)を注文。「ビールに合うのよ。私すごく手間暇かけて作るけど、これはそうじゃない」と少し残念そうに店主が渡す。ポリっとした枝豆に高菜の塩加減がちょうど良く日本人好みの味付け。
続いて【焼き餃子(5個)】(¥650)。店主一人で皮から作っており、量産できないので一人一皿のみ注文できる。一口目は何もつけずに食べるのがこのお店の決まり事。もっちりとしていて弾力のある皮に肉の旨みがぎゅっと染みる。
二口目は店主の言う通りに花椒と食べるラー油、醤油をかけていただくとふわっと花畑が広がるように旨みが広がって美味しかった。花山椒も自分で作っているそうだ。
続く【上海シューマイ】(¥650)は本場上海のように上にヒダのあるタイプで、おそらく豚肉だと思うのだがまるで鶏肉のような食感がする。
人気メニューだという【エビと玉子の炒め】(¥800)は海老に下味がついているのでそのままたべても十分すぎるくらい美味しい。玉子はとろりとしていて、あんかけのようにも感じた。
常連のお客さんにしか出さないメニューも多々あるようで、そのひとつである1年のうち数日だけ食べられるという“ちまき”を常連の方から少しいただいた。もち米が驚くほど柔らかく、米ともちの中間という食感でこだわりに驚いた。
最後に水餃子。水餃子のツユは日によって全然違うそうで出汁が効いていて〆にはぴったり。つるりとした皮に口の中で分解される干しエビなどの入ったネタがしっかりとマッチする一品だった。
常連の方が多いので、一見客はかなりのコミュ力を求められるが餃子はそのハードルを忘れる一流品だった。