熟成鮨 和!シンのグルメ日記
天満駅より徒歩5〜7分の場所にあるお寿司屋さん 熟成鮨 和。
2023年1月にオープンしてから、瞬く間に人気となった熟成鮨をウリにされているお店。お話好きの大将が色々と話しかけてくれるので、会話と食事を同時に楽しめます。
ネット予約を取りやすく、急遽お店を探している時に利用しやすいのも魅力。15,000円のコースと20,000円のコースが用意されており、高すぎず安すぎず程よい価格設定も嬉しいですね。
今回いただいたのは、20,000円の愛コース。身体をやんわりと温めてくれる、白だつ、鮑、生姜の椀物でコーススタート。里芋のような食感とカラスミの塩味が印象的なきぬかつぎ。お肉の旨味が強い和王を使用した贅沢なローストビーフ。腐りやすく鮮度が命なので、深夜の涼しい時間帯に収穫した黒崎の枝豆と、非常にクオリティの高い前菜3品が続きます。
お刺身は程よく弾力があって旨味が溢れ出してくる明石の天然鯛と、白甘鯛。甘味の強い海苔の佃煮に地辛子のアクセントを加えたカツオも絶品。丁寧に骨切りした梅ソースと相性抜群の鱧湯引き。海苔と醤油でいただくシンプルで大きなたいらぎ貝。甘辛いタレやワサビによって美味しさが際立つ、夏にぴったりのうなぎ。切り口から溢れ出すほど、贅沢にあん肝を使用した巻き寿司。塩味強めで口の中をリセットしてくれる銀杏など、握り寿司の前から満足度の高い料理ばかり。
握りはシャリを埋め尽くすほどたっぷりと使用した小肌から。酢飯やわさびとバランスの良い、適度に脂の乗ったカンパチ。芳ばしい香りによってお酒が進む、マナガツオの味噌幽庵焼きを挟んで、フォルムが美しく夏前が旬のあこう。これまた夏が旬の旨味が詰まったキス。敢えて握らずに、スプーンでわさびと一緒に混ぜながらいただくノドグロ。ねっとりと口に残る食感が病みつきになる剣先イカ。青臭さが殆どなく、シャリの美味しさをしっかり感じられるサバ。どの握りも素晴らしく、シャリも多すぎず食べやすくて嬉しいサイズ感です。
ズワイガニの餡をたっぷり使用した、熱々の揚げ出し蓮根豆腐の後、メインのマグロとウニが登場。1ヶ月熟成の塩釜マグロや、富山氷見マグロは熟成することによって味を損ねることなく、旨味だけがグッと強くなるよう仕上がっており、王道でありながら他店と差別化もされた味わい。北海道と大仙のウニ食べ比べも、色合いも味も全く異なる品種で、飽きずに両方美味しくいただけました!
ふわふわ食感の穴子寿司と、味噌のホッとする味が嬉しい赤出汁。ねっとり食感の大ぶりなボタンエビ。わさび強めにしつつ、オリーブオイルでいただく工夫を凝らした干瓢巻き。レアチーズの酸味が堪らない桃のスイーツに、高級割烹で出てきそうな、ピオーネを詰め込んだ雪見だいふくまで、どの料理も満足度の高いコースだったので、ぜひ訪問してみてください。
ごちそう様でした!