平安神宮の左近の桜は、京都市左京区にあります。京都御所の紫宸殿前に植えられている桜と同じ左近の桜だということです。平安京以前、平城京、藤原京などでも、大極殿の前に右近の橘とともに左近の梅を植える風習があり、平安京遷都時にも正殿である紫宸殿前に左近の梅が植えられたそうですが、その木が枯れたのを機に梅が桜に変わったと言われています。そういった由縁があり平安京を築いた桓武天皇を祀る平安神宮にも、左近の桜が植えられています。圧倒的というよりも、いかにも高貴な雰囲気を持った美しい桜で、多くの参拝者の目を楽しませています。
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