アサヒビール大山崎山荘美術館は、阪急京都線「大山崎」駅から徒歩10分のロケーションです。坂道を登りますから、実際の距離よりやや遠く感じましたが、小高い場所だけに山荘からの景観は素晴らしいものがありました。ベランダに出ると、正面に連なるなだらかな山並みをパノラマ風景のように、ちょうどいい距離感で見渡せます。計算し尽くされている感じがしました。
美術館自体は、安藤忠雄さん設計の無機質なコンクリート打ち放しになって、見晴らしを重視した既存の山荘とは対照的に、大半が地中に埋められています。眺望を邪魔しないように配慮した結果だと思います。何からなにまで計算し尽くされた素晴らしい施設でした。
京都駅から電車で15分くらい、大阪府と隣接する大山崎町にあります。駅からの道のりは結構な上り坂だと思ったら、天王山の中腹にあるそうです。駅からの距離は大したことはないですが、送迎バスがあるのはありがたいです。
美術館は山荘の部分が本館になっていて、ほかに地中館、山手館があります。本館以外は安藤忠雄氏の建築です。本館は内装も趣きがあり調度品も素敵なものばかり。2階のバルコニーからの景色も素晴らしいです。私が最も行きたかった地中館は、本館とつながる部分が階段になっており、展示室は円形という面白い建築です。円形の展示室にはモネの睡蓮がみらへますよ。展示される絵画などの美術作品、建築、庭園、景色、美しいものばかりの素晴らしい美術館でした。
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